3歳でようやくデビューを迎えたオルフェ娘
はいさい、零細一口馬主です。
なんと3か月ぶりのブログ更新。3月に人生初めての手術を経験したのでやむを得ません。人生においてもっとも大切なのはお金ではなく、健康なのだと改めて実感しました。お金があっても、健康でなければどこにも行けません。おいしいものも食べられない。辛いのひと言です。皆さまも健康にはお気をつけください。
さて、今回はYGGオーナーズクラブで出資しているレーヌドゥールのお話です。
名前 | レーヌドゥール |
性別 | 牝馬 |
年齢 | 3歳 |
厩舎 | 尾関(美浦) |
父 | オルフェーヴル |
母 | クラリティーアイズ |
母父 | キングカメハメハ |
生産 | サンバマウンテンファーム |
募集価格 | 990万円 |
2歳馬が続々とデビューを迎える中、レーヌドゥールは3歳にしてようやくデビュー戦を迎えます。
ここまで本当に長かった・・・。出資者として感慨深いものがあります。ほかの出資者の方も同じ気持ちではないでしょうか。
私がこれまでに出資した馬の中では、ミスティックグロウ(父オルフェーヴル)の3歳6月3日でのデビューが最遅でした。奇しくも、レーヌドゥールと同じオルフェーヴル産駒です。
ミスティックグロウは6番人気ながらも、上がり3F33.0秒という驚愕のタイムをマークして初出走初勝利を飾ってくれました。レーヌドゥールにも、周囲をあっと言わせる激走を期待します。
デビューまでの紆余曲折
なぜレーヌドゥールのデビューがここまで遅れてしまったのか。せっかくなので、ブログ上でまとめておきたいと思います。
気性の荒さが目立った育成時代
オルフェーヴル産駒らしく、レーヌドゥールも気性がじつに荒々しいお嬢様でした。
併せ馬でも虫の居所が悪いときは隣の馬に向かって蹴りにいったりしています
併せ馬の相手を替えたりすると、相手を蹴りに行ったりとか結構するんですよね
・・・凶暴すぎる(笑)。
きわめつけは馬房で暴れて窓を破壊した事件ですね(笑)。窓ガラスは1枚8,000円だったそうです。YGGオーナーズクラブ公式Twitterにてその際の顛末が紹介されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
けがに悩まされる日々
持ち前の気性の荒さから育成もなかなか大変だった模様ですが、それでも順調に進められていました。元気なのはいいことです。冒頭でも述べましたが、健康でなければ何もできませんから。
しかし、ここからレーヌドゥールはけがに悩まされることになります。
2022年2月16日には、左前の球節を傷めてしまいました。7月29日には右前の球節の上あたりを傷めてしまいます。8月11日には右前脚元に謎のもやつきが現れます。
ただし幸いにして重傷にはならずに済んだので、回復してからは順調に乗り込みを進められ、9月には美浦近郊の育成牧場へと移動しました。
ここでも、レーヌドゥールは持ち前の気性の悪さを発揮します。
ゲートの練習を進めていますが、覚えてきたら中で座ったり、入りが悪くなったりと気の悪さを見せるようになってきました
これぞオルフェ。レーヌドゥールは「黄金の女王」という意味なのですが、実際に女王の座に君臨していたら、たぶん民を虐げていそうですね(笑)。まさに暴君。
10月にはちらほら入厩の話が持ち上がるようになったのですが、今度は右前の外側に深管骨瘤が出現。つくづく順調にいきません。深管骨瘤については、JRAの馬の資料室というサイトで詳しく解説されていたので、参考にしてください。
さらに11月に入ると、今度は左トモの歩様が悪化します。ここまでくると、もはやデビューどころではありません。幸いにして骨折ではなかった模様ですが、調教もおこなえず、しばらく長期休養を余儀なくされます。
ついに尾関厩舎に入厩!
育成牧場の方の念入りなケアのおかげで、年が明けた2023年1月19日頃にはウォーキングマシン運動をおこなえるまでに回復しました。2月には馬場で乗り出しを再開。そして4月7日、ついに美浦の尾関厩舎へ入厩しました。
入厩後はとくに脚元に問題が発生することはなく、4月16日には坂路で59.7-14.4をマーク。22日のゲート試験ではテンションが上がりすぎて不合格になるという、相変わらずの気性の悪さを見せつけてくれますが、27日にはゲート試験に見事合格。ようやく競走馬としてのスタートが切れる態勢が整ってきました。
その後も順調に調教は進められ、5月10日は坂路で53.5-12.8、5月24日にはウッドチップで83.5-11.6をマークしました。尾関先生によると、既走馬と比較すると劣勢だったということでしたが、少なくとも未勝利戦はクリアできる水準にはあるのかなと感じます。
そしてついに、6月10日、東京4R3歳未勝利戦(芝1800m)にてデビューを迎えます。鞍上は北村宏司騎手です。
はたしてデビューができるのかといったところからよくぞここまで来られたなと、関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
デビューまでの経緯が経緯であっただけに、まずは無事に初戦を終えてくれたらと願います。当日は東京競馬場で、精一杯のエールを送りたいと思います。皆さんも応援、よろしくお願いします!