ホットロッドチャーリー(Hot Rod Charlie)ってどんな馬?【一口馬主のお勉強・種牡馬考察編part.3】

スポンサーリンク
競馬
スポンサーリンク

自宅待機中の零細一口馬主

はいさい、ブル@零細一口馬主(@kohei_hitokuchi)です。今回から意味なくTwitterアカウントに飛べる仕様にしました。気軽に絡んでくれる方、募集中です。

さて、相方がコロナに感染し、濃厚接触者となってから早2日が経過しようとしています。本日の体温は36度0分。平熱です。我が家はウイルスに汚染されているものの、いまのところは感染を免れている模様です。熱出るのやだー。

ということで自宅からは出られない状況を余儀なくされているので、ブログをせっせと更新していきたいと思います。

ノーザン・社台がダート三冠に狙いを定めている件

本日のテーマは、社台スタリオンステーションで今春から併用されることになった「ホットロッドチャーリー」です。

私は海外競馬にはあまり詳しくないので、初めて目にする名前でした。チュウワウィザードが出走していたドバイワールドカップで2着だった馬なんですね。チュウワウィザードしか見ていませんでしたわ。

ホットロッドチャーリーの基本データから見ていきましょう。

ホットロッドチャーリーの5代血統表

Oxbowは2013年にプリークネスS(GI・ダ9.5F)を制覇。ベルモントS(GI・ダ12F)でも2着に健闘しています。残念ながら脚部不安により3歳時に引退。2014年からスタッドインしたものの、産駒でGIを制したのはホットロッドチャーリーのみ。種付料も当初の2万ドルから7,500ドル(2021年)へと下げられています。

母Indian Missは現役時代未勝利に終わるものの、2番仔のミトーリ(Mitole・父エスケンデレヤ)がBCスプリント(GI・ダ6F)、フォアゴーS(GI・ダ7F)、メトロポリタンH(GI・ダ8F)、チャーチルダウンズS(GI・ダ7F)とダート短距離GIを4勝。Oxbow産駒の5番仔ホットロッドチャーリーもペンシルバニアダービー(GI・ダ9Fを制しており、優れた繁殖成績を残しています。

なお、4番仔のラッキーダイム(父Creative Cause)は2021年に行われたキーンランドノベンバーセールにて吉田勝己氏が85万ドルで落札。2022年にノーザンファームで第1仔(父Medaglia d’Oro)が誕生しています。第1仔の出来がよかっただけに、ホットロッドチャーリーの導入を決めたというのも考えられるところではないでしょうか。

ホットロッドチャーリーの競走成績

ホットロッドチャーリーは2018年生まれ。2019年2月のFasig-Tipton Kentucky 2019 Winter Mixed Saleで1万7,000ドルで購入されたのち、Fasig-Tipton Kentucky 2019 October Yearling Saleに上場されて11万ドルで落札されています。差額はなんと10万ドル。なかなかの利益ですね。

2020年7月11日のデビュー戦(ダ5F)は4着に終わるものの、4戦目となる未勝利戦(ダ8F)で勝ち上がり、勢いのまま臨んだBCカップジュベナイル(GI・ダ8.5F)では2着に健闘しています。

2021年3月20日のルイジアナダービー(GⅡ・ダ9.5F)で重賞初制覇。クラシック戦線ではケンタッキーダービー(GI・ダ10F)、ベルモントS(GI・ダ12F)ともに2着と勝利を飾れませんでしたが、9月25日におこなわれたペンシルベニアダービー(GI・ダ9F)で勝利。GIウィナーの仲間入りを果たしました。BCクラシック(GI・ダ10F)でも4着と好走しています。

明け4歳時にはドバイに遠征し、アルマクトゥームチャレンジラウンド2(GⅡ・ダ8.5F)を勝利。続くドバイワールドカップ(GI・ダ10F)でも2着に奮闘しました。このときの3着がチュウワウィザード、4着がペガサスワールドカップ(GI・ダ9F)を制して1番人気に推されていたライフイズグッドです。

その後は勝ちきれない競馬が続きましたが、10月1日のルーカスクラシック(GⅡ・ダ9F)で久しぶりに勝利。しかし11月5日のBCクラシック(GI・ダ10F)ではフライトラインの6着に大敗し、ゲインズウェイファームで休養に入ります。

12月、米競馬メディア『Daily Racing Form』が「5歳となる来年も現役として走るか、種牡馬入りかがまもなく決まる」と報じました。そして年が明けて2023年1月、社台スタリオンステーションにてスタッドインされることが発表されたのでした。

ホットロッドチャーリーに対する期待値

ホットロッドチャーリーの初年度の種付料は200万円です。マインドユアビスケッツが当初200万円(2023年は400万円)でしたから、同じくらいの期待値と考えてもよさそうです。なお、社台スタリオンステーションではスワーヴリチャード、ダノンキングリーが同じ種付料です。

スポーツ紙のコメントを抜粋すると、「GIは1勝だが、2歳から4歳まで一線級で安定して走っており、半兄がチャンピオンスプリンター。日本に合うと思う。ダート三冠設立に向けてダート市場が大きくなると思うので期待している」とのことです。

2024年の創設が決定されたダート3歳三冠レースに向けて、ノーザン・社台系が本腰を入れてダート馬の生産に乗り出していると見て過言ではないでしょう。また、マインドユアビスケッツが200万円というお手頃な種付料もあって初年度に155頭の牝馬を集めたことを考えると、ノーザン・社台系以外の牧場からの注目も集めているのではないでしょうか。

今年からマインドユアビスケッツの種付料は400万円と倍増しましたから、マインドユアビスケッツの代わりにホットロッドチャーリーを付けようと考える牧場の方もいるかもしれません。

また、前述のようにホットロッドチャーリーを導入する前に半姉にあたるラッキーダイムを購入していることを考えると、ノーザンファームとしての期待値は大きいといえそうです。

もっとも、産駒が実際に走ってみるまでは分かりません。あのラムタラだって導入時にはかなり期待されていたものの、フタを開けてみたら・・・でしたしね。

ディープインパクトとキングカメハメハが亡くなり、ハーツクライも種牡馬を引退したいま、世は「種牡馬戦国時代」に突入しています。確固たる後継者がいない現状の中、はたして頭角を現わすのはどの種牡馬なのか。ホットロッドチャーリーの今後にも注目です。

タイトルとURLをコピーしました