八戸市場でYGGとノルマンが落札したタイヘイ牧場産の馬に興味津々の巻

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YGGオーナーズクラブ

2022年7月5日、青森県八戸家畜市場にて北海道外最大規模の1歳市場である八戸市場が開催されました。過去にはGI馬タムロチェリーを輩出したことで知られる同市場において、YGGオーナーズクラブとノルマンディーオーナーズクラブがそれぞれタイヘイ牧場産の馬を購入。今回はその2頭をご紹介します。

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サウンドアドバイスの21

まずはYGGオーナーズクラブが落札したサウンドアドバイスの21です。

画像元:https://umaichi.com/trade/july2022/hatinohe/

性別:牝
父:アメリカンペイトリオット
母:サウンドアドバイス
父父:War Front
母父:アグネスタキオン
近親:サウンドオブハート・カフェブリリアント・シルポート
落札価格:517万円(税込)

体高胸囲管囲
150cm172cm19.5cm

War Front産駒のアメリカンペイトリオットは現役時代に芝マイルGIを1勝。2021年に産駒がデビューした新種牡馬であり、すでにビーアストニッシドが重賞(スプリングS)を制しています。

War Front自身はオマハビーチやザファクター、War of Willなどアメリカで多数のダートGI馬を輩出していますが、ヨーロッパやオーストラリアでも芝短距離GI馬を輩出しているところを見ると、良質なスピードを産駒に伝える傾向があると思われます。実際、アメリカンペイトリオットも芝でGIを勝利していますしね。

アメリカンペイトリオット産駒の特徴を見ても、現時点ではダートよりも芝のほうが良績を残しています。とくに非根幹距離の成績が圧倒的にいいですね。芝の短距離レースを差すというよりもスピードで押し切るって感じ。

また、アメリカンペイトリオット産駒の活躍馬を獲得賞金順に見ていくと、母系にサンデーサイレンスの血を含んでいる馬のほうが活躍傾向にあります。たとえば前述のビーアストニッシド、葵Sで3着に入ったブレスレスリー、先日の早苗賞を勝利したルミネイトはいずれも母系にサンデーサイレンスの血が入っています。

もっとも母数が少なすぎてまだなんともいえませんが、サンデーサイレンスの血が入っているに越したことはなさそうです。

という観点から考えると、サウンドアドバイスの21の主戦場もやはりマイル以下になりそうな気がします。体型からしても、胴が詰まっていていかにも短距離志向が強そうですよね。近親を見渡しても短距離で活躍した馬が多い傾向にありますし、本馬にはぜひ1月の紅梅ステークスあたりを狙ってもらいたいところです(笑)。

落札価格は税込で517万円。非常にお手頃な価格だと思います。YGGの場合だと昨年から1,000万円未満の馬は500口、1,000万円以上の馬は1,000口で募集されるようになりましたので、それを踏まえると990万円あたりでの募集となるのではないでしょうか。

ただ問題は中央と地方、どちらで募集されるのか、という点です。地方でもプライムデュークという馬が名古屋で重賞を勝っていますし、ダートでも相応の成績は残してはいますが、本馬に関しては芝での走りをまずは見たいところですね。

2歳戦は芝の短距離路線で稼いでもらい、3歳時に浦和の桜花賞を目指す路線はどうでしょうか(笑)。

ショウリダバンザイの21

続いてノルマンディーオーナーズクラブが落札したショウリダバンザイの21です。

画像元:https://umaichi.com/trade/july2022/hatinohe/

父:ストロングリターン
母:ショウリダバンザイ
父父:シンボリクリスエス
母父:プリサイスエンド
落札価格:770万円(税込)

体高胸囲管囲
155cm173cm19.5cm

母ショウリダバンザイはロジータ記念や桜花賞など地方で10勝を挙げた名牝。地方だけで約1億円の賞金を獲得しています。す、すごい・・・・・・!

仔出しもなかなかよく、マカベウス(18・父ゼンノロブロイ)が2020年に平和賞(重賞)を制しています。これまでの産駒はすべて地方で走っているので、もしノルマンで募集されたら初めての中央参戦という形になりそうです。ショウリダバンザイのファンは必見ですね。

父ストロングリターンはこれまで中央では重賞馬を輩出しておらず、プリンスリターンのリステッド2勝が最高成績です。種付け頭数も2018年の147頭をピークに減少の一途をたどっています。

2021年産駒は2020年に種付けされて産まれた仔ということになりますが、プリンスリターンが2歳時にききょうSを制し、朝日杯フューチュリティSで5着だった成績を受けてのものなんですよね。なのでこの年は種付け頭数こそ69頭とピーク時の半分にしか過ぎませんが、意外と繁殖の質が高かった年だったのではないかと思ったり、思わなかったり、ラジバンダリ。

中央におけるサイアーランキングはいまいち振るいませんが、地方では毎年着実にランクアップしていますし、地方の砂適性が高そうな点も魅力です。

落札価格を踏まえると、おそらく1,400万円あたりでの募集になるのではないかと思います。

ストロングリターン産駒の実績を見ると、確実にマイル以下のダートが主戦場となりそうですが、地方でも活躍できそうですし、1,400万円くらいで募集してくれるのであれば、ぜひ出資したいですね。

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