ノルマンディーの3次募集が唐突にやってきた件
はいさい、零細一口馬主界の帝王(w)ことブルです。
ただし零細一口馬主といいながらも、昨年は現2歳馬に5頭も出資していますから、もはや名乗れない疑惑があります。
しかしどのような二つ名を名乗ろうが個人の自由ではないでしょうか。
ということでこれからも零細一口馬主を名乗り続けていく所存です。
さて、本日からゴールデンウィークがはじまりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
そのような最中、ノルマンディーから3次募集のお知らせがありました。
長期休みといってもどうせお前ら暇やろ。暇つぶしにいいものを提供したるわ
と考えたかどうかは定かではありません。どうせなら全データをゴールデンウィーク中に出せよと思ったり思わなかったりラジバンダリ。
今年は2歳馬が5頭もいるのでもうおなかいっぱいと考えていたのですが、血統面で気になる馬が1頭いたので、今回はその馬について取り上げていこうと思います。
ちぇけら。
メルジェリーナの20はなぜ落札価格が550万円だったのか
今回ノルマンディーが3次で募集する馬のなかで、私が気になったのはこちら、ドゥラメンテ産駒のメルジェリーナの20です。
母メルジェリーナは2015年生まれ。社台サラブレッドクラブで総額2,400万円、1口60万円で募集されるも、残念ながら4戦0勝という成績で現役生活を終えました。
それでも繁殖として残ることができたのは、タックスヘイブンから続く社台ゆかりの血統だからでしょう。現在は土田ファームで繋養されています。
幼名は父の名をもじって「ドゥラエモン」です笑。かわいい笑。
ドゥラエも~ん、ノルマンくんが僕の出資した馬にいじわるして育成中にケガとかさせるんだ・・・・・・!なんとかしてよ~
しかたないなぁ、ぶる太くん。だったらこれを使いなよ
テレレレッテレー
たぁいかぁいとどけぇ~
はい。本題に戻ります。
メルジェリーナの20は昨年のサマーセールで岡田壮史氏、つまりノルマンディーの現社長が個人名義にて550万円(税込)で落札しました。
ドゥラメンテ産駒にもかかわらず破格の安さ。この背景には何らかの事情があるに違いありません。
そこで調べられる限り調べてやろうと思い、たどり着いた結果がこちらです。まずはこの動画をご覧ください。
はい、皆さん聞こえましたか?なんと2020年11月に「鼻涙管形成手術」をおこなっていたのです。
・・・・・・ん?鼻涙管形成手術とはなんぞや?
私は恥ずかしながら初めて聞きました。はたして競走能力には影響するのでしょうか。
通常、涙腺から分泌される涙は鼻へと抜けていくそうなのですが、その通り道が詰まっていると涙が分泌されずに目にたまってしまうそうです。これを「鼻涙管狭窄・閉塞症」といいます。
涙がたまった状態が続くと細菌感染が起こって目やにが多く出るようになり、やがて涙嚢に炎症が起こって涙嚢炎を発症してしまうこともあるのだとか。人間でも赤ちゃんや年配の女性に多く見られる症状のようです。
メルジェリーナの20はその治療のために鼻涙管形成手術をおこなったというわけですね。サマーセール時の公表事項にもその旨がしっかりと記載されています。
ようは目の病気を患っていたということです。目に障害を持つ馬は競走馬になれませんから、それが嫌われて岡田氏以外に手を挙げる方がいなかったのではないかと推察されます。岡田氏がノルマン名義ではなく個人名義で購入したのも、万が一のことを想定したうえでの行動だったのでしょう。
なお、鼻涙管狭窄症について詳しく知りたい方は以下のPDFをご覧ください。
「ウマの衛生対策と疾病の概論」『山口獣医学雑誌42号』
ちなみに最初は初仔ゆえの小ささが嫌われたのかなと思ったのですが、測尺を見る限りはそこまで問題視しなくてもよさそうです。
馬体重 | 体高 | 胸囲 | 管囲 |
415kg | 155cm | 176cm | 20.0 |
おそらく440~450kgくらいにまでは成長しているのではないでしょうか。
また、今回晴れて3次募集にラインナップされたため、そこまで目についても心配する必要はないのではないかと思われます。
気になるのは募集価格でしょ!
ここまでメルジェリーナの20がなぜ破格の値段で落札されたのかについて考察してきましたが、あながちずれてはいないのではないかと思います。
問題は、この状態であったメルジェリーナの20をノルマンがいくらで募集するのかという点にあります。
当初はドゥラメンテ産駒だし、タイトルホルダーが天皇賞に勝ったら2,000万円くらいで募集するのではないかとも思ったのですが、少なからず病気の件は価格に影響すると思いますし、それを踏まえると1,000~1,300万円あたりが無難な金額ではないかと考えます。それ以上の金額だと、さすがに盛りすぎかなと言わざるを得ません。
正直なところ、鼻涙管形成手術をおこなったことでどの程度馬体に影響をおよぼすのかはまったくわからないため、危険といえば危険といえます。
しかしぱっと見たときの馬体の雰囲気はいいですし、それに加えて歩様動画もよくて、金額も私の想定の範囲内であれば、前向きに出資を検討したい1頭ではあります。
答え合わせは5月11日ですぞ!