【グリーンファーム2021年度募集馬検討編①】ライオンで1億6000万円、セレクトセールで1億3000万円で落札された半兄を持つ良血馬ウォッチハーの20がまさかの低価格!一口馬主民よ、これがグリーンファームの本気ぞ!!

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一口馬主全般
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これがグリーンファームのやり方かーっ!!(出典:おかずクラブ)

 どうも、一口馬主情報があれば、たとえ出資していないクラブでも盛んに情報を集めたがる零細一口馬主です。

 本日、ネットで一口馬主クラブをだらだらと見ていたところ、とんでもないモノを見つけてしまいました。それがこちらです。ドーン!!

 はい、意味なく画像を加工してみました。あなたのデータ通信を無駄に使ってしまってすまんの。ということで普通の画像もあげておきましょう。

出典:http://www.greenfarm.co.jp/

 なんということでしょう……!!ウォッチハーの20が総額1600万円で募集されているではありませんか!!!!おいおい、大丈夫か!?グリーンファーム!!!!

 ウォッチハーは、アルゼンチン産まれの現在14歳の淑女。アルゼンチンのGIブエノスアイレス市大賞(2013)を勝利しています。その後、ノーザンファームに購入されて渡日。ディープインパクト産駒のキングダムウィナーは2018年のセレクトセールでサラブレッドクラブライオンが1億1880万円で購入し、1億6000万円で募集をかけています。同じくディープインパクト産駒のホウオウニンジャも2019年のセレクトセールで1億4040万円で落札されました。

 まだ産駒は目立った活躍を残していないものの、セリに出せば高額で売れること必至。しかしそれをグリーンファームに提供し、しかも1600万円という破格の安値で募集する。よほど測尺が悪いとか、馬体がぱっとしないとか、どこかしらに悪いところを抱えているとか、何か裏があるとしか思えません(笑)。

 しかも生産者がいつの間にかノーザンファームから吉田俊介氏に変更されているんですよね。胆振軽種馬農業協同組合の生産馬名簿ではノーザンファームの名前を確認することができます。

 吉田俊介氏といえばノーザンファーム代表・吉田勝己氏の長男であり、ノーザンファーム副代表でもあります。ネット競馬によると、生産者としての吉田俊介氏名義はウォッチハーの20のほかにマイレレイ(牡2、父リオンディーズ・母ピカケレイ)がいます。

 これ、ノーザンファーム名義ではないのはなぜなんでしょうか。誰か詳しい方がいたら教えてください。

 ちなみに、ピカケレイはその後、秋田牧場というところに移っています。ウォッチハーも結果が残せていないので他の牧場に転出でしょうか。

そもそもグリーンファームってどんなクラブ?

 グリーンファームは、正式にはグリーンファーム愛馬会といいます。代表の河野二郎氏が那須野牧場の代表もつとめていることから、グリーンファームの募集馬にはおもに那須野牧場の生産馬がラインナップされます。2000年産ごろから社台ファームの生産馬が提供されるようになると、グリーンファームの成績はうなぎ昇りに上昇。GI初制覇も、社台ファームで生産されたクィーンスプマンテで飾っています。そのほか、社台絡みでノーザンファームからもわずかではありますが、馬が提供されています。

 平均募集価格は1700~1800万円ほど。社台ファームの生産馬としては格安で募集されているといってもよいでしょう。しかし、そこまで活躍しているかといえば、首をかしげざるを得ません。

 実際、重賞の勲章は2017年のマキシマムドパリ以来遠ざかっています。社台ファーム生産馬による重賞制覇もたったの5勝にしか過ぎません(マキシマムドパリ2勝、バウンシーチェーン1勝、クィーンスプマンテ1勝、ジュエルオブナイル1勝)。

 社台ファーム生産馬としてはそこまで思うような結果が残せていないことから、一部では「社台のアウトレット」と揶揄されることもあります。

今年のラインナップにはグリーンファームの本気を感じる…?

 今年のグリーンの募集馬と生産牧場は以下の通りです。

【関東入厩予定】

募集馬名性別種牡馬生産牧場募集価格(万円)備考
ナスノシベリウスの20 ハーツクライハシモトファーム4800全姉ナスノシンフォニー(父ハーツクライ)が3勝
アースリヴィングの20パイロ新井昭二1600半姉シネマソングス(父ハーツクライ)が4勝
ウォッチハーの20リアルスティール吉田俊介1600半兄キングダムウィナー(父ディープインパクト)が1勝
ウイングドウィールの20ジャスタウェイ社台ファーム1800半兄ビートザウイングス(父スクリーンヒーロー)が1勝
ペディクラリスの20 ルーラーシップ社台ファーム1600半兄オールマンリバー(父ハーツクライ)が平地4勝、障害OP勝ち
アンナモンダの20 ヴィクトワールピサ社台ファーム1400半兄アスクコンナモンダ(父ダイワメジャー)はセレクトセールで5400万円で落札。半姉アンナミルト(父マンハッタンカフェ)が5勝
リーチコンセンサスの20 リオンディーズノーザンファーム1200母がキャロットのため、これまでの産駒はすべてキャロット募集。半兄フルヴォート(父ヘニーヒューズ)が2勝

【関西入厩予定】

募集馬名性別種牡馬生産牧場募集価格(万円)備考
ファイブスターの20ロードカナロア社台ファーム2800全兄ダノングリスターが3勝
エメラルドスターの20ハーツクライ社台ファーム2400産駒未勝利
ベアトリッツの20スクリーンヒーロー社台ファーム2000半姉ベルポエジー(父モーリス)は募集中止
ラヴアズギフトの20サトノダイヤモンド新井昭二2000半姉ファストアズエバー(父スウェプトオーヴァーボード)が3勝
ジェラテリアバールの20ミッキーアイル社台ファーム1800半兄ウッドショック(父ルーラーシップ)は千葉サラブレッドセールで1727万円で落札。半姉グラニータ(父エピファネイア)は社台レースホースにて1400万円で募集され1勝
アーヴェイの20エピファネイア社台ファーム2400半兄サトノラディウス(父ディープインパクト)は3勝。半姉フィオラディーチェ(父ジャスタウェイ)はセレクトセールで2090万円で落札
ツルマルオトメの20リアルスティール那須野牧場2000半姉サムシングジャスト(父ヴィクトワールピサ)はグリーンファームで1500万円で募集。4勝
ミラクルレジェンドの20ヘニーヒューズ社台ファーム1600半兄グレートタイム(父キングカメハメハ)はジャパンダートダービー(GI)3着、ユニコーンS(GⅢ)2着
ディスカバージャパンの20リアルスティール那須野牧場1500初仔
エイシンバンバの20オルフェーヴル那須野牧場1400半兄ルヴァンヴェール(父エスポワールシチー)が1勝
スリールドランジュの20ドレフォン坂東牧場1000半兄ワセダウォリアー(父マジェスティックウォリアー)は1勝。全姉スリールサンセールはGIレーシングにて1600万円で募集

 社台ファームが9頭、ノーザンファームが実質2頭、那須野牧場が3頭、 新井昭二氏が2頭、ハシモトファームが1頭、坂東牧場が1頭です。

 やはり注目馬はウォッチハーの20でしょうか。兄姉には活躍馬はいないので、産駒実績を考えるとこのくらいが適正価格かなとも思えるのですが、新種牡馬のリアルスティール産駒ですし、ある意味注目の1頭です。これ、馬体と歩く動画くらいはチェックしたいです。

 あと字面だけで目を引いたのはミラクルレジェンドの20です。グレートタイム以降活躍馬は出ていませんが、少なくとも1勝はしていますし、この価格ならば馬代金くらいはペイできる可能性が高いです。

 一方、ナスノシベリウスの20、高すぎませんか?(笑)ハーツクライ産駒に出資できるラストチャンスとはいえ、シルクで募集されているハーツクライ産駒よりも高いって異常です(笑)。

まとめ:産駒実績の割には価格は割安感

 全体的に見ると、産駒実績の割には価格が抑えられている印象を受けます。シルクだったらもう2割くらい高いかもしれません。そういう意味では、安価で社台ファーム生産馬に出資できるというメリットはありそうです。

 あとはやはりノーザン馬ですね。リーチコンセンサスとウォッチハー。とくにキャロット会員でリーチコンセンサスに出資していた人であれば愛着があるでしょうね。なぜグリーンにいったんや、と。

 ロードカナロア産駒も3000万円を切っていますし、面白いといえば面白いと思います。あとは実際に馬を見てみて、価格相応なのか、お得感があるのかを見極めることが大切ですね。

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