【シルクホースクラブ2021年度第一次募集検討編③】外国産馬ジェットセッティング20の父Showcasing(ショウケーシング)の競走成績・産駒実績は?

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シルクホースクラブ
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謎に満ちた外国産馬

 シルクホースクラブ2021年度第一次募集馬のなかに、外国産馬は2頭います。美浦所属のヴィアフィレンツェの20、そして栗東所属のジェットセッティングの20です。

 なかでもジェットセッティングの20、これぞザ・○外といった感じの重厚なつくりで、ウイニングポスト風に言えば

うーん、さすがに外国産馬だけあってなかなかいい馬ですね

この馬には、前から目をつけていたので、なんとか競り落としたいところですよ

といったところです。

 しかし種牡馬や繁殖牝馬などある程度名前を把握している内国産馬に比べて、外国産馬は少しわかりづらいところがあります。いったいどんな競走成績を残しているのか、産駒にはどんな馬がいるのか。

 シルクのカタログにも一応は書いてあるのですが、距離など抜けている部分があったので、補足して調べてみることしました。

ショウケーシング産駒はスプリンター傾向が強い

 Showcasingショウケーシングは2007年、イギリスで生まれました。父は Oasis Dream、母は Arabesqueです。

Oasis Dream 2000
 ―Green Desert 1983
  ―Danzig 1977
   ―Northern Dancer 1961

Arabesque 1997
 ―Zafonic 1990
  ―Gone West 1984
   ―Mr.Prospector 1970

  Oasis DreamはイギリスでGIジュライカップ(芝6ハロン)、GIミドルパークステークス (芝6ハロン) 、GIナンソープステークス(芝5ハロン3ヤード)を勝利しているように、スプリンター色が強い種牡馬です。

 母の父であるZafonicもイギリスでGIデューハーストステークス(芝7ハロン)、GI2000ギニー(芝1マイル)を勝利と、やはり短距離傾向が強いですね。

 そういった父母から産まれただけに、 ショウケーシング も現役時代はイギリスでGⅡジムクラックステーク(芝6ハロン)を勝利GIミドルパークステークス(芝6ハロン)を3着と、短距離戦線で活躍しました。

ショウケーシングの主な産駒

 産駒にもそのスピードが存分に受け継がれています。

 主な産駒は以下の通りです。

Mohaatherモハーザー(2016年生・牡)
主な勝ち鞍:英GIサセックスステークス(芝1マイル・2020)、英GⅡサマーマイルステークス(芝7ハロン213ヤード・2020)

Advertiseアドヴァタイズ(2016年生・牡)
主な勝ち鞍:仏GIモーリスドギース賞(芝1300メートル・2019)、英GIコモンウェルスカップ(芝6ハロン・2019)、愛GIフェニックスステークス(芝6ハロン・2018)

Quiet Reflectionクワイエットリフレクション(2013年生・牝)
主な勝ち鞍:英GIスプリントカップ(芝6ハロン・2016)、英GIコモンウェルスカップ(芝6ハロン・2016)

 上記のことを踏まえると、ジェットセッティングの20も芝1200m~1400mあたりで活躍する可能性が高いのではないでしょうか。もってマイルまでかなと。

 所属予定の安田隆行厩舎も、2021年の高松宮記念を勝ったダノンスマッシュや、日本で短距離GIを軒並み制したうえに香港スプリントを連覇したロードカナロア、スプリンターズステークスを勝ったカレンチャンなどを輩出しているように、短距離馬の扱いがうまい厩舎。シルクもそのあたりを踏まえて安田厩舎に預託したことは想像に難くありません。

Oasis Dream産駒の日本での実績

 ショウケーシング産駒はまだ日本では走ったことがありませんので、日本の芝に合うのかどうかは未知数です。そこで父Oasis Dream産駒の日本での実績を見てみたいと思います。

  Oasis Dream産駒の主な活躍馬は以下の通りです。

サンレーン(2010年生・母父サンデーサイレンス)
主な勝ち鞍:越後ステークス(ダ1200m、1600万下)

トレジャーステイト(2012年生・母父Sadler’s Wells)
主な勝ち鞍:4歳上1000万下(ダ1400m、1000万下)

メートルムナール(2017年生・母父Strategic Prince)
主な勝ち鞍:加賀白山賞(ダ1500m、中央交流)

 完全にダート短距離にシフトしています。

・ヨーロッパの重い芝は走ることはできるが、日本の軽くスピードが出る馬場は苦手

・ヨーロッパの重い芝を走ることができるので、日本ではダート指向が強い

 このように考えることもできます。

 今回、ジェットセッティングの20は総額5000万円、一口価格10万円での募集です。芝を走ることができればまだしも、もしダート馬かつ早熟だったら、日本ではあまり活躍することはできないかもしれません。

 シルクのカタログにもちょっと匂わせることが書いてありましたね。

舞台を海外に移せば更にパフォーマンスを上げてくることさえ期待できます。

 ちょっと悩ましいところです……。

 

 

 

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