気になった馬が思っていた以上に小さい……ほんとに大丈夫?
4連休2日目。東京都では緊急事態宣言下にありながらオリンピックが開催されていますが、シルク民の皆さんは連日募集馬の検討をなされているところではないかと思います。
ところで、動画を見ていて動きがとてもよかったのに、測尺を見て馬体重が300キロ台だったり、管囲が細かったりなどしてガッカリしたことありませんか?私はありまくりです。
やはり馬体重であれば450キロ前後、管囲だったら20センチ前後はほしいところですよね。とくに管囲は400キロを超える馬体を支えるために不可欠な部位ですから、太いにこしたことはありません。また、胸囲が大きい馬はよく心配能力に優れているというので、こちらもある程度の大きさはほしいところです。
しかし本当にこれらの数字は走る上での目安となるのでしょうか?
ということで、シルクホースクラブ2014年度募集(2013年産、現8歳)から2018年度募集(2017年産、現4歳)までの5世代にわたり、GI・重賞勝ち馬の募集時の測尺を調べてみました!
2014年度(2013年産)の募集時測尺
現在の8歳世代にあたります。重賞勝ち馬は以下の4頭。とくにグレンツェントはいまだに地方競馬で活躍しています。このように長期間にわたって稼いでくれる馬は理想的です。
競走馬名 | 性別 | 生月日 | 主な勝ち鞍 | 体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) | デビュー時馬体重(kg) |
グレンツェント | 牡 | 4月8日 | GⅡ東海S(2018)、GⅢレパードS(2017) | 152.0 | 174.5 | 20.0 | 422 | 462 |
ストロングタイタン | 牡 | 3月22日 | GⅢ鳴尾記念(2018) | 155.5 | 184.0 | 21.2 | 516 | 530 |
ゼーヴィント | 牡 | 5月12日 | GⅢ七夕賞(2018)、GⅢラジオNIKKEI賞 | 154.0 | 174.5 | 19.5 | 403 | 484 |
ヒーズインラブ | 牡 | 3月7日 | GⅢダービー卿CT(2018) | 156.0 | 182.0 | 20.9 | 502 | 520 |
2015年度(2014年産)の募集時測尺
現在の7歳世代にあたります。重賞を勝ったのはセダブリランテスの1頭のみ。数があまりにも少ないので、オープンクラスの馬も入れました。
競走馬名 | 性別 | 生月日 | 主な勝ち鞍 | 体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) | デビュー時時馬体重(kg) |
セダブリランテス | 牡 | 1月12日 | GⅢ中山金杯(2018)、GⅢラジオNIKKEI賞(2017) | 155.5 | 181.0 | 21.2 | 508 | 522 |
トリコロールブルー | 牡 | 4月8日 | OPケフェウスS(2020)、OP大阪城S(2018) | 157.0 | 178.5 | 21.1 | 469 | 478 |
クライムメジャー | 牡 | 3月31日 | 3勝C新春S(2020) | 163.0 | 185.0 | 20.5 | 506 | 498 |
インビジブルレイズ | 牡 | 4月28日 | OP白富士S(2020) | 149.0 | 176.0 | 21.1 | 435 | 466 |
2016年度(2015年産)の募集時測尺
現在の6歳世代にあたります。アーモンドアイをはじめ、大豊作の年でした。
競走馬名 | 性別 | 生月日 | 主な勝ち鞍 | 体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) | デビュー時時馬体重(kg) |
アーモンドアイ | 牝 | 3月10日 | GI牝馬3冠(2018)、GIジャパンC(2018・20)、GI天皇賞秋(2019・20)ほか | 153.5 | 175.5 | 19.7 | 429 | 472 |
インディチャンプ | 牡 | 2月21日 | GI安田記念(2019)、GIマイルCS(2019) | 149.5 | 171.0 | 19.4 | 417 | 462 |
ブラストワンピース | 牡 | 4月2日 | GI有馬記念(2018) | 157.0 | 179.0 | 20.8 | 451 | 520 |
グローリーヴェイズ | 牡 | 3月2日 | GI香港ヴァーズ(2019) | 154.5 | 172.0 | 20.0 | 414 | 432 |
サラキア | 牝 | 2月5日 | GⅡ府中牝馬(2020) | 155.0 | 180.0 | 19.1 | 452 | 436 |
ダイアトニック | 牡 | 5月12日 | GⅡスワンS(2019)、GⅢ函館スプリントS(2020) | 152.0 | 174.0 | 20.0 | 442 | 468 |
プリモシーン | 牝 | 4月27日 | GⅢ東京新聞杯(2020)、GⅢ関屋記念(2018)、GⅢフェアリーS(2018) | 155.5 | 173.5 | 20.0 | 427 | 470 |
2017年度(2016年産)の募集時測尺
現在の5歳世代にあたります。重賞勝ち馬はディアンドルとウィクトーリアの牝馬2頭のみ。この世代もオープンクラスにまで範囲を広げてまとめます。
競走馬名 | 性別 | 生月日 | 主な勝ち鞍 | 体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) | デビュー時時馬体重(kg) |
ディアンドル | 牝 | 2月14日 | GⅢ福島牝馬 (2021) | 152.5 | 176.0 | 20.0 | 467 | 478 |
ウィクトーリア | 牝 | 3 月27日 | GⅡフローラS(2019) | 157.0 | 175.5 | 19.3 | 442 | 462 |
ヒンドゥタイムズ | 牡 | 4月4日 | OP大阪城S(2021) | 152.5 | 168.5 | 20.7 | 396 | 454 |
ブランノワール | 牝 | 2月15日 | 3勝Cうずしお(2020) | 150.5 | 173.0 | 19.9 | 417 | 444 |
スイープセレリタス | 牝 | 6月5日 | 3勝C晩春S(2020) | 147.0 | 167.5 | 19.6 | 417 | 496 |
2018年度(2017年産)の募集時測尺
現在の4歳世代です。 GI勝ち馬はサリオスとラウダシオンの2頭、そのほか重賞勝ち馬を3頭輩出しました。
競走馬名 | 性別 | 生月日 | 主な勝ち鞍 | 体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) | デビュー時時馬体重(kg) |
サリオス | 牡 | 1月23日 | GI朝日杯FS(2019) | 153.0 | 186.0 | 20.9 | 510 | 534 |
ラウダシオン | 牡 | 2月2日 | GI NHKマイルC(2020) | 153.0 | 174.0 | 19.8 | 438 | 488 |
オーソリティ | 牡 | 2月21日 | GⅡアルゼンチン共和国杯(2020)、GⅡ青葉賞(2020) | 154.5 | 175.5 | 21.3 | 474 | 494 |
リアアメリア | 牝 | 2月21日 | GⅡローズS(2020)、GⅢアルテミスS(2019) | 157.0 | 179.0 | 20.2 | 461 | 462 |
テルツェット | 牝 | 4月20日 | GⅢダービー卿CT(2021) | 154.0 | 172.0 | 19.0 | 407 | 422 |
まとめ
5世代分のGI・重賞・OP勝ち馬のそれぞれの数値の幅は以下の通りです。
体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) |
147.0~163.0 | 167.5~186.0 | 19.0~21.3 | 396~516 |
また、平均値は以下のようになりました。
体高の平均値(cm) | 胸囲の平均値(cm) | 管囲の平均値(cm) | 馬体重の平均値(kg) |
153.9 | 176.3 | 20.2 | 448.8 |
意外といいところをつく結果となったのではないでしょうか。こうしてGI・重賞・OP馬の測尺を調べてみると、中型サイズ、大きすぎず小さすぎずの馬が活躍する傾向にあることがわかります。
もっとも小さくても走る馬は走るので、あくまでも参考程度にとどめていただければと思います。