はいさい、零細雑魚一口馬主ブルです。本日2023年6月30日、シルクホースクラブ2023年度募集馬リストが公開されました。話題を集めているのは何といってもアーモンドアイの初仔。驚愕の2億4,000万円での募集です。雑魚一口馬主にはとても手が届きません。ひとまず今回は、零細雑魚一口馬主が字面だけで気になった馬を3頭ピックアップしていきます。
1.パリスビキニの22
性別 | メス |
父 | American Pharoah |
生月日 | 3月18日 |
募集総額(一口価格) | 5,000万円(10万円) |
厩舎 | 斉藤崇史(栗東) |
母パリスビキニはFasig-Tipton Kentucky Fall Mixed Sale2020において吉田勝己氏が195万ドルで購入。このとき、お腹の中にいたUncle Mo産駒はサンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円、一口40万円で募集されています。
母パリスビキニ自身は米国で1勝とそこまで目立った競走成績を残していませんが、初仔であるCurlin産駒のParis Lightsが2020年にCCAオークス(GI)を制しました。
本馬の父はAmerican Pharoah。日本ではフェブラリーステークス(GⅠ)を連覇したカフェファラオの父として有名ですね。最近ではペルアアがマリーンカップ(GⅢ)を制覇するなど、地方路線でも活躍馬を輩出しています。
American Pharoah産駒の実績は以下の記事にまとめてあるので、合わせて参考にしてください。
さて、まだ馬体を見ていないのでなんともいえませんが、パリスビキニの21(父Uncle Mo)の募集時のカタログを見ると、すごく馬体のバランスがいいことがわかります。本馬はAmerican Pharoahを父に迎え、さらにごっつい馬体となっているのではないでしょうか。ダートでの活躍が見込める1頭であり、ダート路線の拡充に伴いぜひともチェックしておきたいところです。
2.ジュベルアリの22
性別 | メス |
父 | ナダル |
生月日 | 4月9日 |
募集総額(一口価格) | 2,400万円(4万8,000円) |
厩舎 | 斉藤崇史(栗東) |
はい、奇しくも斉藤崇史厩舎被りです(笑)。
母ジュベルアリは皐月賞を制したアルアイン、日本ダービーを制したシャフリヤールの全妹です。なんて良血なのかしら。そんな良血牝馬に、新種牡馬ナダルを掛け合わせて誕生したのが本馬です。
母ジュベルアリは残念ながら競走馬にはなれませんでしたが、第3仔・アルしゃんでおなじみアルナシーム(父モーリス)が先日OPクラス入りを果たしました。血統的には活躍馬を輩出する素地は十分にあるといえるでしょう。
ただしここまでの産駒を見ると、みんな総じて小さいんですよね。それが、体高170㎝を超えるナダルを父に迎えたことによってどこまで解消されるか。ナダルを付けた狙いはそこにあるような気がします。
ナダルは産駒のダート路線での活躍を想定して導入されたらしいので、本馬の主戦場もやはりダートになるでしょう。ただナダル自身は非常にスピードにも長けていましたから、ある程度芝で走る産駒も出しそうな気がします。今年の募集馬の中ではお値段は比較的手頃ですし、狙う価値がある1頭といえます。
3.シャンハイロックの22
性別 | 牡 |
父 | シルバーステート |
生月日 | 2月17日 |
募集総額(一口価格) | 3,500万円(7万円) |
厩舎 | 宮田敬介(美浦) |
シャンハイロックの22は、昨年行われたセレクトセール2022の当歳セクションでノーザンファームが2,310万円(税込)で落札した1頭です。今回、満を持してシルクの募集馬に名を連ねることになりました。
母シャンハイロックは、現役時代地方で1勝。しかし、3番仔であるジェネラーレウーノ(父スクリーンヒーロー)がセントライト記念(GⅡ)、京成杯(GⅢ)を制しています。私が大好きなエポカドーロが勝った皐月賞(GⅠ)でも3着に飛び込み、37万馬券を演出する一翼を担いました。
当歳時の画像を見ると、バランスの取れた馬体をしていることが見て取れます。わざわざノーザン様が購入したくらいですから、走らないわけがありません。知らんけど。あと空胎明けの誕生というのも大きいですね。結構大きく成長しているのではないでしょうか。
父シルバーステートの産駒実績も上々で、初年度の種付け料80万円から600万円にまで高騰しています。3,500万円での募集は、妥当な線といえるでしょう。
もちろん現時点での馬体や歩様などを見なければよくわかりませんが(馬体や歩様を見てもよくわかりませんが)、上記3頭は積極的に検討していきたいところです。
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