シルクホースクラブの出資制度が見直される!?どのように変わるのか、勝手に予想してみた!

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シルクホースクラブ

シルクホースクラブ会報誌『シルエット 2022年1月号』に新社長に就任した米本晃子氏が登場。インタビュー内で「既存制度の見直しを考えている」と発表したことが話題となりました。いったいどのように制度は変わるのか。考えられる範囲内で勝手に予想してみました。

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お金持ち優遇クラブ、それがシルクの特徴

はいさい、一口零細馬主です。

シルク会員の皆様、会報誌の2022年1月号はご覧になられたでしょうか?

なんとこの誌上で、新社長に就任した米本晃子氏が「既存制度を見直す考えがある」ことを発表しました。

これは驚きのニュースです。

かいつまんでいうと、シルクの既存出資制度はお金持ち優遇です。つまり、実績額が高い方ほど好きな馬に出資できるというものです。

反面、実績額が低い方、たとえば私のようにまったくシルクの売上に貢献していない人間には馬を選ぶ余地がありません。この馬に出資したいと思って応募しても、実績で跳ねられてしまうシステムです。

そんな零細一口馬主の救済策として登場したのが「抽選時優先馬制度(抽優)」。応募時に最優先で出資したい馬を1頭だけ選ぶことができ、応募総数が全500口のうち抽選枠に割り当てられた200口に満たなかった場合は出資が決定。200口を超えたら、最優先で応募した方のなかから抽選が行なわれるシステムです。

ただ、この抽優制度もうまく機能しているとはいえません。近年の一口馬主人気の高まりにより、シルクの会員数は増加の一途にあります。人気の高い馬では抽優での応募すら何千口というのも珍しくはありません。

実際、私は2年連続で抽優馬を外しています。実績関係なく純粋な抽選である点はよいのですが、やはり思うように出資できない点に変わりはありません。

既存制度の改正は朗報か、それとも……

じつをいうと、私は今年でシルクを退会しようと考えていました。昨年運よくキャロットクラブに入会できたので、そちらにお金を注ぎ込もうと思ったためです。

ただし、既存制度が変更されるのであれば、話は変わります。また、米本晃子氏はノーザンファーム代表・吉田勝己氏の娘。今後、シルクがさらに優遇されることはまちがいないでしょう。

走る馬に出資するためには、現状は我慢するのが得策なのかもしれません。

さて会報誌には、どのように制度を変えるのか具体的な施策は掲載されていません。そこで勝手に、採用されるであろう出資制度を予想してみました(笑)。

1.母馬優先制度

「アーモンドアイの初仔はシルクへ卸す」という吉田勝己社長の発言をスポーツ紙で見たとき、まっさきに頭に浮かんだのが母馬優先制度。母馬に出資していた人が優先的にその子どもに出資できるという権利です。

アーモンドアイに出資していた人であれば、当然その仔にも出資したいはず。しかし、現状の実績制度を考えると、出資するには何千万円という実績額が必要となるでしょう。また、抽優制度にしても、何千口という応募があるのはまちがいありません。そうなると、元出資者としては面白くはないですよね。シルク離れが進む要因のひとつとなりそうです。

また、近年はシルク出身の牝馬の仔を募集するケースが増えてきました。今後はさらに加速化するのではないでしょうか。

このようなことを踏まえると、母馬優先制度はもっとも現実的な改正案なのかなと思います。

ただし、母馬優先制度を導入してしまうと、シルク所属の牝馬の仔を中心にラインナップを組む必要があります。現状、キャロットクラブで同様の制度を採用していることを考慮すると、ノーザンファームとしてはそれは避けたいと思うんですよね。多くの繁殖牝馬を抱えていることから、それらの仔の行く先を少しでも確保したいと考えるのは自然の摂理でしょう。

アーモンドアイの仔にしても、ノーザンの思惑としては第2仔は確実にセレクトセールの目玉にしたいところではないでしょうか。しかし母馬優先制度があるとシルク会員から不満が出ることは目に見えており、会員離れが起こることも予想されます。このようなデメリットを踏まえると、導入には二の足を踏みそうです。

2.×制度

こちらはキャロットクラブでおなじみですね。ようは、最優先で申し込んだ馬の抽選に外れた場合に「×」がひとつつき、その分出資優先度が上がるというシステムです。

キャロットでは×1、×2まであり、×2と母馬優先制度を所有している方が最強のカードを持つことになります。×2+母馬優先制度を持っている方にはかないませんが、×2を持っているだけでも好きな馬に出資できる可能性は相当高いといえます。すばらしいシステムですね。

シルクも抽優制度を実施しているので、ありえなくはない改正案かなと思います。そうなった場合は過去にはさかのぼらず、本年度の募集から適用となりそうですね。私はすでに2年連続で外れているので、過去2年にさかのぼって適用してほしいところですが……。

以前、フォロワーさんがシルクに直接問いただしたところ、「キャロットの真似はしない」との回答があったという話ですが、社長が新しく変わったいま、既存の体制が大きく変わったとしてもおかしくはないでしょう。

3.口数制限

現在、シルクでは第1次募集や追加募集の先行受付期間における上限口数は10口です。抽優馬については最大10口、抽選枠を超える応募があった場合には最大で5口にまで絞られます。

実績額の高い方は現役の馬主やプロスポーツ選手、芸能人などお金持ちばかりなので、おそらく1頭あたりの出資口数は多いことが想像されます。つまり実績額上位の30人がそれぞれ10口ずつ申し込んだら、零細会員にはまったくチャンスがないということです。そこで一人あたり出資できる口数をたとえば最大で5口にまで絞り、零細会員にも間口を広げるという改正案は実現性が高いといえるのではないでしょうか。

抽優馬に関しては、一人1口でもいいくらいです。そうすれば、少なくとも200人は確実に出資できることになります。

「なるべく希望の馬に出資できるように」という米本晃子新社長の意向にも沿う形かと思いますので、私個人としては、この口数制限の可能性が一番高いのではないかと思います。

はたしてシルクの既存の出資制度はどのように改正されるのか、またいつから実行されるのか。経過を見守りたいと思います。

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