セレクトセール1歳馬セクション|一口馬主クラブ購買馬まとめ

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一口馬主全般

2023年7月10日におこなわれたセレクトセール1歳馬セクションは例年以上の盛り上がりを見せ、過去最高となる133億6,500万円の売り上げを達成しました。今回は、その中でも一口馬主クラブが購入し、今後募集されるであろう馬をまとめていきます。

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キャロットクラブ

キャロットクラブは計4頭を落札。あえてセレクトセールでノーザンファーム産の馬を購入するのは税金対策の一環でしょうか。知らんけど。私は、この中ではリアルスティール産駒がすごく気になっています。馬体の形がめっちゃいい。

ミスティークⅡの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
キズナMonsun154.0174.019.52,750万円

母ミスティークⅡは2009年生まれで、本馬は13歳時の産駒。3番仔のジョディー(父ダイワメジャー)が重賞戦線で活躍したのは記憶に新しいところです。そのほか、レーツェル(父マンハッタンカフェ)が中央で3勝、クアトロマジコ(父サトノアラジン)が中央で2勝を挙げており、産駒成績は悪くありません。

今回は初めて父にキズナを迎えていますが、キズナ×Monsunは勝ち上がり率100%。相性は抜群です(まだ2頭しか走っていないのは内緒です)。募集価格が3,500万円までに収まれば、面白い1頭ではないでしょうか。

キャンプロックの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
キズナMyboycharlie152.0172.019.95,060万円

まさかのキズナ産駒2頭目です。母父のMyboycharlieは恥ずかしながら初めて名前を目にしました。モルニ賞(GI)を勝っているんですね。母キャンプロックはペネロープ賞(GⅢ)を勝利。父方というよりも、母方のサドラーズウェルズの血が濃く受け継がれたのでしょうか。

産駒実績はミッキーワンダー(父ディープインパクト)、ローレルキャニオン(父ジャスタウェイ)がそれぞれ1勝と、そこまで芳しくありません。募集価格も高くなりそうですし、悩ましい1頭となりそうです。正直この金額を出すのであれば、ほかにもいい馬がいそうな気がします。

エルヴァスⅡの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
Saxon WarriorCatcher In The Rye149.0170.020.73,520万円

また謎な感じの母系ですが、母エルヴァスⅡはアルゼンチンでコパデプラタインテルナシオナル(GI)を制覇。Catcher In The RyeはアルゼンチンでエルヴァスⅡをはじめGI馬を4頭輩出しているので、アルゼンチン競馬の中では主流の血統といえるのでしょうか。

本馬は初仔ですが、サイズ感は悪くないですね。父Saxon Warriorはいまのところそこまで目立った産駒実績はありませんが、Victoria Roadが2022年にBCジュヴェナイルターフ(GI)を勝っているので、そのうちポンっと大物が出てきてもおかしくはなさそうです。ただ募集価格は軽く4,000万円を超えてきそうですし、その価格を払うのであればほかの馬にいきたいところです。

ソブラドラインクの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
リアルスティールInclude153.5172.019.72,750万円

ソブラドラインクの2022もアルゼンチン系の血統です。母ソブラドラインクはアルゼンチンでGIを2勝。まだ産駒は初勝利を挙げていませんが、社台グループオーナーズで5,000万円で募集されたドゥレイクパセージ(父ドゥラメンテ)はなかなか走りそうです。本馬はドゥレイクパセージよりも一回り小柄な印象は否めませんが、すっきりとした好馬体であり、芝路線での活躍が見込めそうです。

母父Includeも日本で重賞馬を2頭輩出していますし(2頭とも同じ母ですが)、日本競馬への適性もありそうです。募集価格も3,500万円ほどに落ち着きそうですし、今回のセレクトセール1歳馬セクションでキャロットクラブが落札した4頭の中では一番興味津々です。

DMMバヌーシー

バヌーシーは良血牝馬を2頭落札。最近ラヴズオンリーユーの当歳の募集を発表して話題を集めたように、近年はセールで購入した牝馬の仔を募集するケースが徐々に増えてきました。初期投資が必要&時間がかかるものの、将来を見据えて良血牝馬を落札するのは戦略としてアリですね。会員としても、出資した牝馬の仔に出資できる楽しみが増えます。バイヤー系クラブの中では、今後も順調に会員数を伸ばしていきそうな感じがします。口数が多いので、即満口になることがない点も魅力ですね。

ロスヴァイセの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
サトノダイヤモンドシンボリクリスエス149.0163.019.26,380万円

母ロスヴァイセはキャロットクラブのアワブラでおなじみです。半兄スキルヴィング(父キタサンブラック)が残念ながら日本ダービーで非業の死を遂げてしまっただけに、本馬に出資したいと願ったキャロット会員は多かったに違いありません。ただバヌーシーに入れば出資できますからね。一口馬主クラブに購入されたのは不幸中の幸いといったところでしょうか。

本馬は全体的に小柄で、若干迫力に欠けます。もう一回りの成長を期待したいところですね。

サマーハの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ロードカナロアシングスピール154.0176.020.37,040万円

重賞を3勝したシャケトラ(父マンハッタンカフェ)の半妹です。半兄ビダーヤ(父リアルスティール)もバヌーシーが落札していますし、アワブラとして是が非でも購入したかったといったところでしょうか。ロードカナロア産駒にしては価格が落ち着いたのも幸いでしたね。

均整の取れた馬体に、良血馬らしい端正な顔立ち。人気を集めそうな1頭です。

京都サラブレッドクラブ

まさか京サラがセレクトセールで購入するとは思いませんでした(笑)。京サラといえば採算重視をコンセプトに掲げていますからね。驚きです。京サラのHPによると、北枕鳩三郎セレクトプロジェクトの一環だとか。北枕セレクトの結果が出るのはこれからですが、いったいどんなものでしょうか。今後の動向に注目ですね。

キープレイヤーの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ブリックスアンドモルタルメイショウボーラー153.0176.020.03,410万円

母キープレイヤーは現役時代中央で4勝。これまでにデビューした産駒は2頭ですが、まだ中央では勝ち星を挙げられていません。父ブリックスアンドモルタルは今年デビューした産駒がすでに新馬戦を2勝しており、上々のスタートを切っていますね。

本馬はカタログを見ると研ぎ澄まされた馬体をしている印象を受けます。歩様もやわらかみのある動き。首の使い方も比較的上手ですね。5月7日の遅生まれなので、さらなる成長も見込めそうです。

ただ3,410万円で落札した馬を、いったいいくらで募集するのか。4,000万円くらいでしょうか。そのくらいの価格になってしまうと、採算を取るのは少し厳しいラインなんですよね。私は京サラの会員ではないのでなんともいえませんが、この馬の売れ行きが今後のクラブのコンセプトを左右しそうな気がします。

ノルマンディーオーナーズクラブ

みんな大好きノルマンディーオーナーズクラブ。今回のセレクトセール1歳馬セクションでは1頭を落札しています。奇しくも京サラと同じくブリックスアンドモルタル産駒です。

ユキアカリノマチの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ブリックスアンドモルタルキングカメハメハ155.0176.019.41,870万円

母ユキアカリノマチは社台ファームで生産された良血馬。セキテイオー(父ロゴタイプ)が中央で1勝と産駒実績は目立ちませんが、アキノコマチ(父ハービンジャー)は未勝利ながら2,000万円近くの賞金を稼いでいます。母系をさかのぼるとマイルCS(GI)を制したゼンノエルシドの名前が見えますが、血統面からはそこまで大きく期待はできそうもありません。

ただわざわざ購入しただけあって、歩様の動きは悪くない感じですね。しかし募集価格は2,500万円を超えてくるでしょうし、ノルマンでわざわざこの馬に出資しなくてもなという感じです。

サラブレッドクラブライオン

サラブレッドクラブライオンは代表取締役である田畑氏で計13頭を落札。買い過ぎちゃいます?(笑)。しかも良血馬がずらり。近年勝ち上がり率も上がってきていますし、成果に結びついてきた感じを受けます。募集価格に対する回収率はあまり見込めませんが、勝ち上がり率を重視したい人にとってはライオンおすすめです。

トゥアーニーの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ドゥラメンテCountry Reel152.0172.019.56,600万円

トゥアーニーは初仔のフランケル産駒(ノックオンウッド)がシルクで募集されたので覚えています。ノックオンウッドは中央で2勝。ヴァラエタル(父ダイワメジャー)は未勝利に終わっています。ただ未出走のメリージェーン(父ドゥラメンテ)を含めて産駒がまだ3頭しかいませんから、今後活躍馬が出てくる可能性は十二分にあります。

本馬は1歳世代がラストクロップとなるドゥラメンテが父。その割には比較的安価で落札できたのではないでしょうか。歩様も悪くありませんし、偉大なる父の名をさらに上げられるように頑張ってもらいたいですね。

オーロラエンブレムの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
モーリスディープインパクト153.0170.520.26,380万円

シルクで募集されたオーロラエンブレムの仔が2年連続でセレクトセールに出されました。母オーロラエンブレムは現役時代未勝利。産駒もまだ未勝利です。ただ祖母ブラックエンブレムからは多数の活躍馬が出ていますし、ディープインパクトの血も合わさって突然とんでもない馬が出てきてもおかしくはありません。

母は小柄で大成しませんでしたが、モーリスを配合した本馬はなかなか立派な馬体をしています。募集価格を回収できるほどの活躍は難しいかもしれませんが、面白そうな1頭だと思います。

ラクレソニエールの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ブリックスアンドモルタルLe Havre154.2179.021.45,720万円

母ラクレソニエールはフランスでGIを2勝した名牝。3番仔のルモンドブリエ(父エピファネイア)が2最新馬戦を勝利しています。祖母アブソリュートレディも社台ファームに導入されていますし、吉田照哉氏期待の血統といえるでしょう。

どっしりとした歩き方をしていて仕上がるまでに時間がかかりそうな感じを受けますが、6,000~7,000万円ほどの募集価格で出資できるのはお買い得といえるかもしれません。

セルキスの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
サートゥルナーリアMonsun148.0166.520.25,720万円

クラシック戦線で活躍したヴェロックス(父ジャスタウェイ)の半弟です。セルキス産駒としてはヴェロックスの全妹であるビューティーウェイも3勝を挙げているように、ハーツクライ系との相性がよいのかもしれません。

本馬はサートゥルナーリアの初年度産駒の1頭ですが、若干小ぶりに出た印象を受けます。4月28日生まれですし、もう一回りは大きくなるでしょう。兄ヴェロックスのようにクラシック戦線での活躍できるといいですね。

サザナミの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
エピファネイアディープインパクト148.0162.519.32,750万円

母サザナミはグリーンファームで総額2,600万円で募集され、現役時代は5勝をマーク。OP入りを果たしています。初仔のスズナミ(父ハービンジャー)は母同様グリーンファームで募集されましたが、母に似て小柄な馬体であり、残念ながら中央では勝利を飾れませんでした。2番仔のリプレット(父ブリックスアンドモルタル)はまだデビュー前ですが、やはり410kg前後しかありません。

本馬は馬体のバランスこそいいものの、やはり小柄なところが気になります。もっとも母自身が小柄でOPまで勝ち上がっていますから、そこまで気にするものでもないかもしれませんが。4月22日生まれなので、もう一回りは大きくなりそうな気配はあります。成長を見守りつつといったところでしょうか。

リトルダーリンの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
サートゥルナーリアディープインパクト151.0171.519.85,720万円

2頭目のサートゥルナーリア産駒。祖母はなんとオークス馬エリモエクセルです。現役時代は金子さんの所有馬で3勝をマークしています。

現役引退後もしばらくは金子さんの所有でありフィニステール(父キングカメハメハ)がOPまで出世しています。本馬は牝馬ながらも雄大な馬体をしており、芝よりもダートで活躍しそうな雰囲気を感じます。

レーヴドカナロアの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
シルバーステートロードカナロア152.0168.019.35,500万円

母レーヴドカナロアはシルクホースクラブで募集され、現役時代は2歳新馬戦の勝利のみに終わりました。ただどうしてもレーヴドスカーの一族は健康面に問題ありな馬が多いですね。ウイニングポスト的にいうと、健康Fといったところでしょうか。レーヴドスカーの牝系はとても好きで、血統面だけでいえば出資したいところですけどねぇ。

本馬も初仔の牝馬ですし、健康面に問題があるかどうかだけだと思います。

スティーリングホリーの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
American PharoahTapit155.0170.020.22,860万円

American Pharoah×Tapit。バリバリのダート血統と思いきや、リフレイムが芝OPを勝利。アメリカでもHarvey’s Lil Goilが芝GIのクイーンエリザベス2世チャレンジCSを勝つなど、むしろ芝で活躍している血統です。そういえば、グランアレグリアも母父がTapitでしたね。

本馬の見た目もそこまでゴリゴリマッチョというわけではありませんし、案外芝のほうが走るかもしれませんね。

レーヴディソールの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ハービンジャーアグネスタキオン152.5174.520.56,600万円

まさかのレーヴドスカー一族2頭目です。アグネスタキオンを父に持つレーヴディソールはやはり体質が弱かったですね。産駒も軒並み数を使えていないですし、やはりこの血統は健康面にさえ問題がなければ・・・といったところです。

本馬もいい馬なんですけどね・・・ケガや病気に悩まされないように願いましょう。

レスペランスの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
シュヴァルグランキングカメハメハ154.0175.520.04,620万円

シュヴァルグランは今年の2歳馬が初年度産駒となりますが、結構見栄えがする仔が多いんですよね。まだ初勝利は挙げられていませんが、スワーヴリチャードと同じくらい活躍しそうな気がします。

母レスペランスはディープインパクトの半妹で、現役時代はシルクホースクラブで募集されました。残念ながら勝利は挙げられませんでしたが、2番仔のアイアゲート(父ダイワメジャー)が2勝を挙げています。

レスペランスは小柄な牝馬でしたが、アイアゲートは500kgオーバー。シュヴァルグランを父に迎えた本馬も大きく生まれています。血統的な背景は申し分ないですし、走りそうな雰囲気がありますね。

ウィキッドリーパーフェクトの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
サートゥルナーリアCongrats156.0170.521.08,140万円

サートゥルナーリア産駒3頭目です。私も今年はサートゥルナーリア産駒がほしいと思っているんですよね。

母ウィキッドリーパーフェクトはアメリカのGI馬。ハートレー(父ディープインパクト)がホープフルS(GⅡ時代)を制しており、産駒実績も優秀です。ただ、ハートレー以外に目立った活躍馬はいませんが・・・。

半兄のサトノギフテッド(父サトノダイヤモンド)が昨年のセレクトセールにおいて1億2,650万円で落札されているので、それに比べると割安でしょうか。ただ芦毛に出た産駒は軒並み走っていないため、この価格で出資するのは少し怖い気がします。

ティラミスの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ロゴタイプディープインパクト148.0166.521.02,200万円

さすがセレクトセールだけあって母父ディープインパクトが多いですねぇ。

祖母メイキアシーは重賞馬こそ輩出していないものの、コンスタントに走る産駒を出しています。ティラミスは残念ながら未勝利に終わりましたが。

本馬はティラミスの初仔。やはりサイズは控えめですね。父ロゴタイプはミトノオーやベラジオソノダラブなどダート路線で活躍馬を出すようになってきました。本馬も結構重厚な血統をしているので、時計のかかる芝か、ダートといったところでしょうか。

コンカランの2022

性別母父体高(cm)胸囲(cm)管囲(cm)落札価格(税込)
ワールドエースジャングルポケット157.0173.520.95,500万円

いやぁ、ワールドエース×ジャングルポケットの牝馬で5,500万円は高すぎませんでしょうか(笑)。完全に半兄バトルボーン(父シルバーステート)の活躍に引っ張られているような気がします。これでバトルボーンが七夕賞を勝っていたら、さらに価格は上がっていたでしょうね。

本馬も雄大な馬体をしていますし、走りそうな気配はありますが、いかんせんそこまで出せないでしょというのが正直なところです。もっとも私はライオンの会員ですらありませんが(笑)。

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