1番人気はドレフォン
はいさい、零細一口馬主です。
社台SSにより、2022年の種牡馬種付頭数が発表されました。過去3年間の種付頭数の推移と合わせてご紹介します。
馬名 | 2022年種付料 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 前年比 | |
ドレフォン | 700万円 | 198 | 172 | 186 | 204 | △26 | |
ルヴァンスレーヴ | 250万円 | 196 | 223 | ▲27 | |||
サートゥルナーリア | 700万円 | 195 | 205 | ▲10 | |||
新 | コントレイル | 1,200万円 | 193 | ||||
キタサンブラック | 500万円 | 177 | 102 | 92 | 110 | △75 | |
イスラボニータ | 150万円 | 175 | 159 | 122 | 142 | △16 | |
レイデオロ | 700万円 | 174 | 170 | 196 | △4 | ||
キズナ | 1,200万円 | 169 | 192 | 242 | 164 | ▲23 | |
エピファネイア | 1,800万円 | 163 | 218 | 240 | 225 | ▲55 | |
リアルスティール | 300万円 | 151 | 173 | 176 | 177 | ▲22 | |
新 | クリソベリル | 300万円 | 150 | ||||
サトノダイヤモンド | 300万円 | 143 | 134 | 145 | 144 | △9 | |
ミッキーアイル | 250万円 | 136 | 155 | 104 | 142 | ▲19 | |
モーリス | 700万円 | 133 | 146 | 165 | 212 | ▲13 | |
ロードカナロア | 1,500万円 | 131 | 155 | 181 | 250 | ▲24 | |
オルフェーヴル | 350万円 | 129 | 157 | 165 | 52 | ▲28 | |
ブリックスアンドモルタル | 600万円 | 127 | 180 | 178 | ▲53 | ||
ニューイヤーズデイ | 250万円 | 121 | 117 | 158 | △4 | ||
ナダル | 400万円 | 114 | 150 | ▲36 | |||
マインドユアビスケッツ | 200万円 | 110 | 95 | 141 | 155 | △15 | |
新 | ポエティックフレア | 600万円 | 108 | ||||
アドマイヤマーズ | 250万円 | 107 | 115 | ▲8 | |||
ルーラーシップ | 300万円 | 95 | 133 | 134 | 227 | ▲38 | |
ハービンジャー | 400万円 | 86 | 80 | 119 | 217 | △6 | |
新 | ダノンキングリー | 250万円 | 85 | ||||
シスキン | 300万円 | 83 | 20 | △63 | |||
スワーヴリチャード | 200万円 | 81 | 94 | 123 | ▲13 | ||
サトノクラウン | 100万円 | 78 | 93 | 135 | 207 | ▲15 | |
レッドファルクス | 80万円 | 68 | 83 | 117 | 132 | ▲15 | |
サトノアラジン | 100万円 | 64 | 124 | 95 | 90 | ▲60 | |
ロゴタイプ | 80万円 | 39 | 59 | 80 | 90 | ▲20 | |
ダイワメジャー | プライベート | 34 | 51 | 112 | 157 | ▲17 | |
キンシャサノキセキ | プライベート | 13 | 46 | 100 | 156 | ▲33 |
ということで、社台SSに繁用されている種牡馬のうち、2022年の種付頭数がもっとも多かったのはドレフォンでした。初年度産駒のジオグリフが札幌2歳Sを制したのをはじめとして、コンシリエーレも2歳ダートOPを勝利するなど、芝・ダートを問わず早期から動ける点が評価されたものでしょうか。ジオグリフが皐月賞を制したあとに申し込みが増えた可能性もありそうです。
新種牡馬のなかではコントレイルの193頭が種付頭数1位。クリソベリルの150頭がそれに続きます。コントレイルはキズナ同様、ノースヒルズさんも多くの繁殖につけているでしょうし、ぜひ祖父・父・子の3冠達成を期待したいですね。
評価爆上げ種牡馬はキタサンブラック!
個人的には、キタサンブラックの評価が爆上げとなっている点が気になりました。前年比なんとプラス75頭。それまで100頭前後をうろうろしていましたから、ここにきて生産者からの見る目が変わった印象を受けます。
やはり大方の予想に反して、2歳戦から活躍できる産駒を輩出できた点が大きいのだと思います。とくにイクイノックスの東京スポーツ杯2歳S制覇は大きかったですね。くわえて皐月賞・日本ダービーともに2着。もちろん日本ダービーの結果は種付数には影響を与えていませんが、早期からでも動ける点、高速馬場にも対応できるスピードが高く評価されているのではないでしょうか。
現状では成長力については未知数な部分はありますが、父が古馬になってから輝きを増したように、成長力も十分に期待できそうです。
今後、キタサンブラック産駒はますますの高騰が予想されるでしょうし、正直なところ、現2歳馬でキタサンブラック産駒に出資しておいて良かったと思います。
一方、シスキンは昨年、アクシデントによりわずか20頭にしか種付できませんでしたが、今年はプラス63頭の83頭に種付をしています。父系はアンブライドルズソングの系統、母系はキングマンと血統構成がほぼ同じなので、日本競馬への適性は十二分にありそうです。父は現役時代にフェニックスS(芝1200m)と愛2000ギニー(芝1600m)と短距離GIを2勝。早熟傾向が強そうなので、2歳戦から確実に賞金を稼いでくれそうな産駒を輩出しそうです。
夏場の2歳戦はOPですらメンツが手薄になりがちですし、早い段階からこのあたりのレースを狙っていくのは戦略としてアリですよね。ただ2022年産駒はわずか7頭しかいません。そのなかにはアドマイヤセプターの22やシャンボールフィズの22、メジロトンキニーズの22などシルクで兄姉が募集された繁殖牝馬がいるので、来年シルクで募集される可能性は十分にありそうです。オージャイトの22はおそらくサンデーではないでしょうか。
今年種付された馬たちが産声を上げるのは来年の春。一口馬主クラブで募集されるのは再来年の夏です。いまから待ち遠しいですね。
その前に22年度産駒の募集が先ですが(笑)。
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