はいさい、一口馬主コンサルタントです。なんやねん、コンサルタントって。そんな奴、即ブロックですわ。ということで、今回はYGGオーナーズクラブ2023年度1次募集馬の中から、馬体・歩様・血統の観点から気になった馬を1頭ずつピックアップしていきます。なお、独断と偏見によるチョイスですので、誹謗中傷はおやめください。泣いちゃうよ。
馬体→ランウェイの22(父エピファネイア)
全体をぱらぱらっと見渡した際に、ランウェイの22がもっともバランスの良い馬体をしているなと思いました。ランウェイの22は2022年のセレクトセール当歳セクションでYGGが1,650万円で購入。2,310万円での募集は育成費等を考えるとなかなか良心的だといえるでしょう。
ただ歩かせてみると、意外とイメージと違うんですよねぇ。何となくひょこひょこしている感じ。どこか悪いところでもあるんですかね。痛みを知らずにかばっているとか。トモの力強さも物足りません。
もちろん、このあたりは育成次第でいくらでも改善される点ではあるので、ちょっと長い目で見ていきたい1頭かなとは思います。ただでさえ早熟の気があるエピファネイア産駒ですから、現時点での完成度としては不満が若干残ります。YGGにしてはお値段も高めであり、1次募集で行くのは少し勇気がいりますね。
歩様→クラリティーアイズの22(父アドマイヤムーン)
TwitterのTLでも注目を集めていましたが、歩様はクラリティーアイズの22が一番よかったですね。歩様のやわらかさ、トモの踏み込みは1歳の7月時点としては及第点ではないでしょうか。
しかし、馬体のバランスの悪さが気になります。首から胸前にかけての筋肉量とトモのバランスが取れていないというか。こういうタイプって体にかかる負荷が偏る傾向にあるので、比較的ケガをしやすいような気がしています。
また、明らかに短距離馬&馬体だけを見るとダート馬っぽい感じを受けますが、どうでしょうか。この馬こそ地方で募集してほしかったなと思います。将来的に浦和競馬ダート800m戦を走っていそうなイメージがあります。ただ募集価格が安いので、そういう意味ではかなりのお買い得感はあると思います。
余談ですが、妹のクラリティーアイズの23(父パドトロワ)はバランスの取れた好馬体をしています。私としては、むしろパドトロアイズのほうに出資したいですね。
血統→ブロードハーストの22(父シュヴァルグラン)
血統面からいえば、今回の募集馬の中ではブロードハーストの22が断然ですね。なんといっても祖母がブロードアピールです。ブロードアピールの牝系からはダービー馬ワグネリアンが出ていますから、血統的には走ってもおかしくない1頭です。先日新馬戦を勝ったヒヒーン(父ジャスタウェイ)もブロードアピール牝系出身ですね。
ただ、サンデーサイレンスの3×4×4は少し血が濃すぎではないかと懸念されます。母ブロードハースト自身も脚元に不安があったようで、芝では使えずにダート路線を走ることに。そしてしまいには屈腱炎で引退。サンデーサイレンスのクロスをさらに濃くしたことで、体質や脚元の弱さも遺伝してしまっている可能性は否めません。
この馬も育成を見守っていきたい1頭ですね。先行募集で満口になってしまったら仕方ありません。
結論
ここまでランウェイの22、クラリティーアイズの22、ブロードハーストの22の3頭について取り上げてきましたが、どの馬も一長一短あり、1次募集では見送りたいなと思うのが正直なところです。クラリティーアイズの22は値段の安さもあって1次募集で満口になってしまうのでしょうが、それはそれで縁がなかったと思うようにします。長い目で見て検討させてください・・・。