ハイアキュレイト、デビューまでの軌跡
はいさい、零細一口馬主です。
去る12月11日土曜日、ついにノルマンディーオーナーズクラブ初出資馬であるハイアキュレイトがデビューしました!
さかのぼること7か月前の5月13日。他の同期を差し置いて、早々と入厩を決めたときは期待に充ち溢れました。
え、ノルマンディー初出資馬でこんなにうまくいっていいの?
そう思いました。
見てください、この輝かんばかりの馬体を。こんなの期待しか沸きませんよね。
5月21日は早々とゲート試験も合格。もしかしたら6月にデビューできるかも。そんな期待感でいっぱいでした。
ところが、ここから調子は下降の一途をたどります。トレセンでの調教の疲れを癒すべく、6月18日にチャンピオンヒルズへ移行。ここで調整を進めることになりましたが、7月後半からあまりの暑さにバテはじめ、8月7日、ついにノルマンディーファーム小野町まで送り返されてしまいました。
このときの絶望感といったら言葉では表わしようがありません。
その後も調子は一向に上がらずに時だけが無情にも過ぎ去っていき、あっという間に10月を迎えることになりました。
4月末と9月末の立ち姿を見比べてみても、馬に覇気がないのが見て取れますね。目の周りも相変わらず黒く、調子が悪いのは素人でも一目瞭然です。
こんな状態になってしまった以上、立て直すのは無理かもしれない。そう思うほどでした。
10月20日、ハイアキュレイトはようやく羽月厩舎に入厩。デビューに向けて調教を積み重ねることになりましたが、この調教もまた絶望感に満ち溢れるものでした。
追っても追ってもタイムが上がらない。どんなに本数を重ねても、まったく動きが変わってこない。
正直なところ、出資馬初のタイムオーバーを経験することになるかもしれないことも覚悟したほどです。
12月9日、ハイアキュレイトのデビュー戦が12月11日中京5レース・ダート1400m戦になることが決定しました。鞍上は藤岡康太騎手です。
デビューが決まったのは正直嬉しかったですね。ここまでの紆余曲折があっただけに感慨深いものがありました。
しかし、調教も動かない現状ではレースについていけないのではないか。そんな不安でいっぱいでした。
いざ、デビュー戦
12月11日土曜日。ついにハイアキュレイト、デビュー戦当日を迎えました。全13頭中、ハイアキュレイトは7番人気。正直もっと人気はないかと思っていたので、少し意外でした。
はたしてどんなレースを見せてくれるのか。期待よりも不安が大きいなかレースはスタート。ところがハイアキュレイトは、私の不安を払しょくしてくれるかのような見事なスタートダッシュを決めます。
前半3ハロンは35秒5。これはもしかするともしかするのではないか。そう思わせてくれるようなレースぶりに、私興奮。
がんばれ、ハイアキュレイト!このまま逃げ切れ!!
しかし最後の直線で力尽き、最後は8着で入線しました。あの直線の感じからはもっと着順が悪くなるかと思ったのですが、意外と最後まで踏ん張ったなと思いました。
レース後のコメントによると、直線で外から馬に来られると「おびえてしまい、内へ逃避。しっかり追うことができなかった」(藤岡康太騎手)ということでした。
どうやら臆病な性格な模様です。ですが調教のときから素直と評されていたように、「すごく乗りやすい」と言ってもらえたのは収穫だったのではないでしょうか。
8着でしたので、ハイアキュレイトは出走奨励金42万円と特別出走手当45万3000円をゲット。これが9着だったら出走奨励金はもらえなかったので、最後までよく頑張ったとハイアキュレイトを褒めてあげたいです。
そもそも戦前はタイムオーバーをも覚悟していただけに、意外とよく走ってくれたというのが正直な気持ちです。芝スタートのダッシュ力は目を見張るものがありましたし、小倉などの平坦な芝コースで短い距離であれば、チャンスはやってくるのではないかなとも思わせてくれました。
ともあれ、まずはハイアキュレイトにデビュー戦、お疲れ様と言ってあげたいです。幸い、ハードな調教にも耐えられるくらいの丈夫さは兼ね備えていそうですので、これからも頑張って上の着順を、しいては初勝利を目指して頑張ってもらえればと思います。
87万3000円/1240万円/7%