寅年がスタート!トラトラトラ
事情により新年のご挨拶は遠慮申し上げますが、皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、年が明けて2022年がスタートしました。といっても、生活がとくに変わるわけではありません。いつもと変わらぬ日々と、これまで同様に過ごしていくだけです。
一口馬主生活も、今年で初出資からは7年目、初出走からは6年目を迎えることになりました。時が経つのは本当に早いもの。このままあっという間におじいさんになって土に返っていくのでしょう。その前に中央の重賞、およびGIを勝ちたいものです。ドライスタウトくん、頼んだぞよ。
一口馬主クラブ2021年の成績
昨年、YGGオーナーズクラブのライト会員廃止という衝撃的なニュースを受けて、セカンドクラブを探すために全クラブのデータを洗い出しました。こちらの記事です。
せっかくなので、10月3日時点の成績と2021年が終わったときの成績を並べてみたいと思います。各クラブの馬は秋・冬の2か月でどのくらいの成績を挙げたのかを見るいい指標になるのではないでしょうか。はたして秋・冬に飛躍を遂げたクラブはあるのか、さっそく見ていきましょう。
順位は勝率順です。勝利数は大切ですが、個人的には勝率を重要視しています。もっとも、母数が少なければ必然と高くはなりますが……。
【2021年一口馬主クラブランキング勝率順】
順位 | 名称 | 10月3日時点までの戦績 | 2021年の戦績 | 2021年の勝率 | 10月との順位比較 |
1 | サンデーサラブレッドクラブ | 693戦99勝 | 960戦135勝 | 14.1% | キープ |
2 | キャロットクラブ | 628戦84勝 | 844戦115勝 | 13.6% | 1ランクアップ |
3 | ローレルクラブ | 73戦10勝 | 114戦14勝 | 12.3% | 1ランクダウン |
4 | シルクホースクラブ | 659戦81勝 | 885戦105勝 | 11.9% | キープ |
5 | DMMバヌーシー | 122戦14勝 | 167戦19勝 | 11.4% | キープ |
6 | YGGオーナーズクラブ | 84戦9勝 | 114戦12勝 | 10.5% | 2ランクアップ |
7 | GIサラブレッドクラブ | 440戦49勝 | 592戦59勝 | 10.0% | 1ランクダウン |
8 | 社台サラブレッドクラブ | 749戦74勝 | 1000戦100勝 | 10.0% | 1ランクダウン |
9 | 東京サラブレッドクラブ | 320戦30勝 | 431戦41勝 | 9.5% | キープ |
10 | ウインレーシングクラブ | 282戦21勝 | 393戦33勝 | 8.4% | 3ランクアップ |
11 | 広尾サラブレッド倶楽部 | 72戦4勝 | 108戦9勝 | 8.3% | 5ランクアップ |
12 | ユニオンオーナーズクラブ | 258戦21勝 | 342戦28勝 | 8.2% | 1ランクアップ |
13 | ロードサラブレッドオーナーズ | 268戦24勝 | 375戦29勝 | 7.7% | 3ランクダウン |
14 | 友駿ホースクラブ愛馬会 | 104戦8勝 | 145戦11勝 | 7.6% | 2ランクダウン |
15 | サラブレッドクラブライオン | 202戦14勝 | 293戦22勝 | 7.5% | キープ |
16 | ターファイトクラブ | 129戦7勝 | 178戦12勝 | 6.7% | 1ランクアップ |
17 | ラフィアンターフマンクラブ | 523戦37勝 | 701戦44勝 | 6.3% | 3ランクダウン |
18 | ノルマンディーオーナーズクラブ | 414戦21勝 | 565戦32勝 | 5.7% | キープ |
19 | グリーンファーム愛馬会 | 159戦8勝 | 211戦11勝 | 5.2% | キープ |
20 | 大樹レーシングクラブ | 78戦3勝 | 116戦6勝 | 5.2% | キープ |
21 | 京都サラブレッドクラブ | 71戦2勝 | 103戦5勝 | 4.9% | キープ |
22 | ワラウカド | 54戦1勝 | 74戦2勝 | 2.7% | キープ |
【中央における現4歳馬の勝ち上がり率】
順位 | 名称 | 募集頭数 | 勝ち上がり頭数 | 勝ち上がり率 |
1 | サンデーサラブレッドクラブ | 82頭 | 47頭 | 57.3% |
2 | シルクホースクラブ | 82頭 | 47頭 | 57.3% |
3 | 大樹レーシングクラブ | 9頭 | 5頭 | 55.6% |
4 | キャロットクラブ | 82頭 | 43頭 | 52.4% |
5 | ロードサラブレッドオーナーズ | 32頭 | 16頭 | 50.0% |
6 | 友駿ホースクラブ愛馬会 | 10頭 | 5頭 | 50.0% |
7 | 社台サラブレッドクラブ | 85頭 | 40頭 | 47.1% |
8 | 東京サラブレッドクラブ | 37頭 | 17頭 | 45.9% |
9 | ローレルクラブ | 11頭 | 5頭 | 45.5% |
10 | GIサラブレッドクラブ | 59頭 | 26頭 | 44.1% |
11 | ウインレーシングクラブ | 37頭 | 16頭 | 43.2% |
12 | DMMバヌーシー | 13頭 | 4頭 | 30.8% |
13 | ラフィアンターフマンクラブ | 64頭 | 19頭 | 29.7% |
14 | ワラウカド | 7頭 | 2頭 | 28.6% |
15 | サラブレッドクラブライオン | 25頭 | 7頭 | 28.0% |
16 | ユニオンオーナーズクラブ | 40頭 | 11頭 | 27.5% |
17 | グリーンファーム愛馬会 | 19頭 | 5頭 | 26.3% |
18 | ターファイトクラブ | 21頭 | 5頭 | 23.8% |
19 | ノルマンディーオーナーズクラブ | 47頭 | 11頭 | 23.4% |
20 | 京都サラブレッドクラブ | 13頭 | 2頭 | 15.4% |
21 | 広尾サラブレッド倶楽部 | 17頭 | 2頭 | 11.8% |
22 | YGGオーナーズクラブ | 11頭 | 1頭 | 9.1% |
はい、ということでサンデーサラブレッドクラブが秋・冬も36勝を挙げ、堂々の1位に君臨しました。出走回数が多いにもかかわらずにこれだけの成績を残すのはさすがとしか言いようがありません。もはやセレクトセールで馬を買ううま味なんてほぼないと同じです。個人馬主でもサンデーで一口をやっている方が多いというのにもうなずけます。私だってお金があれば……(笑)。考えることはみんな同じでしょう。
2位に飛び込んできたのは、同じくノーザンファーム系のキャロットクラブ。秋冬はエフフォーリアの天皇賞・有馬記念制覇を含めて31勝。層の厚さを見せつけました。昨年からキャロット会員となった私、本当に今年の募集が楽しみです。昨年は入るための馬選びをしましたが、今年は外れてもいいからエフフォーリアみたいな馬に申し込みたいと思います。外れたら来年、またチャレンジします。バツ1です。
勝ち上がり率を踏まえても、「とにかく勝ちたいんや!」という方はとりあえずノーザン系のクラブを選んでおけばよいでしょう。
ただし、ノーザン系クラブの人気はすさまじく、入会したとしても出資できるとは限りません。そういう点を踏まえると、トップ10にランクインしたクラブのうち、 DMMバヌーシー・ ローレルクラブ・YGGオーナーズクラブは比較的出資もしやすく、好きな馬を選ぶことができるというメリットがあります。
DMMバヌーシーは今年ラヴズオンリーユーでクイーンエリザベス2世カップ、ブリーダーズカップフィリー&メアターフ、香港カップと海外GI3勝。素晴らしいの一言です。1万口募集で1口2万4300円という数字を見たときは信じられないという思いでいっぱいでしたが、いま思うと格安だったんですね。当時、数字に惑わされずに出資した方は本当にすごいと思います。こちらもセレクトセール出身のノーザン生産馬に出資できるのは魅力です。
また、YGGオーナーズクラブはドライスタウト号で暮れの交流JPN1・全日本2歳優駿を制しました。クラブリニューアル後、初の大舞台制覇です。今年以降もドライスタウトの活躍が見込めますし、今後、ますます注目度が上がってくるのではないでしょうか。現・4歳馬の中央での勝ち上がり率が悪いのが玉に瑕です。
ローレルクラブも暮れのファイナルSでローレルアイリスが勝利を収め、見事オープン入りを果たしました。クラブの代表馬であるローレルゲレイロ以来重賞勝利は遠ざかっていますが、着実に、そして堅実に走ってくれるところは大きな魅力でしょう。また、3歳馬の勝ち上がり率も堂々9位にランクイン。値段、出資のしやすさなどを踏まえると、なかなかおすすめのクラブといえるかもしれません。
あとは数字が目に付くところでいうと、ウインレーシングクラブと広尾サラブレッド倶楽部でしょうか。
ウインレーシングクラブはウインマリリンが牡牝混合の重賞を2勝、ウインキートスが牡牝混合の重賞を1勝と、牝馬の活躍が目立つ1年でした。ウインキートスは暮れの有馬記念にも出走しましたからね。結果は振るいませんでしたが、ウインキートスに出資している方にとってはすばらしい1年の締めくくりとなったのではないかと思います。
広尾サラブレッド倶楽部も現4歳馬の勝ち上がり率がワースト2位ではあるものの、バスラットレオンが気を吐いて重賞制覇。2歳戦でもキングエルメスが、古馬戦でもパンサラッサが重賞を勝利しています。とくにパンサラッサは有馬記念にも出走し、すばらしいレースを演出してくれました。今年も中距離の重賞戦線で目が離せない存在となることでしょう。
昨年はウマ娘の影響で、競馬のメディアへの露出が増えた一年となりました。ゲームセンターへ行っても、馬のぬいぐるみが増えてきました。こういったエンターテイメントをきっかけとし、一口馬主クラブに入会しようと考える方も多いかもしれません。メディアでも1口●万円で●●●万円のバック!などといった具合に煽っていますしね。
ただし、出資するからには勝たなければ意味がありません。競馬は勝ってなんぼの世界。負けてばかりいるとストレスが溜まる一方です。どうせ出資するのであれば、やはり勝つ可能性の高いクラブを選びたいもの。
そういう観点から考えると、キャロットクラブやシルクホースクラブをおすすめしたいところですが、これらの2クラブは人気が高騰していて思うような馬に出資することができないという現状があります。出資したくでもできないというストレスも相当なものです。
であれば、勝率が高く、比較的出資もしやすいDMMバヌーシーやYGGオーナーズクラブ、ローレルクラブなどを検討するのもよいでしょう。募集後でも即座に満口になりにくいこれらのクラブでは、じっくりと考えて馬を選ぶことができます。
とくにDMMバヌーシーとYGGオーナーズクラブは1口の月会費が825円と固定経費を抑えることもできます。2口出資したら1650円、3口出資したら2475円と1口ごとに月会費が加算され、4口以上で最大3300円。ひとまず1口から気軽にはじめたいという初心者にはかなりおすすめのクラブといえます。
ただしDMMバヌーシーの募集馬はセールで購入した馬が中心のため、どうしても募集価格が高いというデメリットがあります。
広尾サラブレッド俱楽部もDMMバヌーシーやYGGオーナーズクラブと同様の月会費システムです。2000口募集のため、馬代金は高めに設定されているのがデメリットですが、初心者でも比較的出資がしやすいクラブのひとつといえるでしょう。
いずれのクラブにも、それぞれメリットとデメリットがあります。自分に合うクラブはいったいどこなのか、メリットとデメリットの両面を踏まえて検討することをおすすめします。