キャロットC|レイジングウェイブ、いままでありがとう【引退】

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キャロットクラブ

8月26日の3歳未勝利戦に出走し、17着に終わったレイジングウェイブの引退が決定しました。レイジングウェイブは、私をキャロットクラブに入会させてくれた思い入れのある1頭です。今回は、レイジングウェイブとの思い出を振り返っていきます。

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出会い:2021年度募集

キャロットクラブHPより。転載許可を得ています

レイジングウェイブは、いまから2年前の2021年度募集馬の1頭でした。当時はまだ新規でも一次募集に参加できた時代。私はキャロットクラブに入会すべく、必死になって既存会員が募集しない馬を選んだものです。

正直不毛な選び方ですよね(笑)。普通であれば、「この馬に出資したい!」と思って出資馬を選ぶはずです。しかしキャロット入会チャレンジの場合は、いかに会員が見向きしない馬を選ぶかに比重が置かれます。それでも、キャロットクラブへ入会するには避けて通れない作業です。

その中で私が選んだのが、レイジングウェイブでした。募集当時の測尺は以下の通り。

馬体重体高胸囲管囲
403kg151.5cm166.cm18.5cm

既存会員が避けるのも無理はない測尺です。しかし、レイジングウェイブは5月16日生まれであり、今後の成長は十分に見込めました。また、動画の動きも上々。ハーツクライ産駒に出資したいという気持ちもあり、迷うことなくこの馬に最優先を使った次第です。

結果、レイジングウェイブは新規会員であっても最優先を使えば出資できました。こうして、レイジングウェイブのおかげで晴れてキャロットクラブへ入会できた次第です。

育成~デビュー

キャロットクラブHPより。転載許可を得ています

レイジングウェイブは、私の予想以上の成長を見せてくれました。2021年8月下旬の募集当時は400kgそこそこしかなかったにもかかわらず、9月下旬には440kgを突破。年末には460kg台にまでいたります。

当時はこの成長のペースに興奮したことを覚えています。「もしかしたらやってくれるのでは」、そんな期待も抱かせてくれました。

管囲が18.5cmしかなかったこともありケガだけが不安だったのですが、育成時代はとくに頓挫することなく、日々トレーニングを積めました。そして2022年5月27日に牧田厩舎へ入厩。6月2日にはなんとゲート試験に合格しました。

既存会員から見向きもされなかった馬が、こんなに早くゲート試験に合格するとは誰が想像したでしょうか。

そして9月19日、レイジングウェイブは鞍上に藤岡康太騎手を迎え、待望のデビュー戦を迎えます。

デビュー戦での骨折、余儀なくされた長期休養

キャロットクラブHPより。転載許可を得ています

デビュー戦は、残念ながら10着に終わりました。スタートからの行き脚もつかず、道中も追走に手間取って、いかにも新馬戦というレース内容でした。

その後、骨折が発覚。レース中に骨折していたかは定かではありませんが、競走中の疾病と認められているので、レースにも何らかの影響があったと想起されます。

骨折により長期休養を余儀なくされたレイジングウェイブは、ノーザンファーム早来に戻され療養の日々を送ります。まったく運動をしていないこともあり、2022年の年末にはなんと馬体重が500kgを突破。募集当時の姿からすると、とても信じられません。いったい誰が、ここまで大きく成長すると予測できたでしょうか。

改めて、募集時の一時点だけで馬を判断して決めつけるのはよくないなと思いました。どの馬だって、今後どのような成長を遂げるのかは誰にも予測できません。その成長曲線を予測しながら出資するのも、一口馬主の楽しみのひとつだと感じました。

レイジングウェイブがノーザンファーム早来での調整を終えて帰厩したのは、2023年5月4日のことでした。3歳未勝利戦が終わるまで、約4か月。何とか間に合ってほっとしたというのが正直なところです。

調教での覚醒、そして引退

骨折を経て復帰したレイジングウェイブは、明らかに以前の姿とは異なっていました。調教でも栗東CW6F81.7秒ー11.3秒をマーク。長期休養がいい成長につながったのではないか、いよいよハーツクライの血が覚醒したのではないか、そう思ったものです。

ところが、調教の良さは本番のレースには結びつきませんでした。

復帰後の着順は16着、11着。約1か月の放牧を挟んで迎えた最終戦も17着に終わりました。芝1,200mはスピードのないレイジングウェイブには明らかに向いていないと思っていたので、最後はもう一度ダート1,700mあたりを使ってほしかったところです。しかし出資者にはレース選択に口出しできる余地はないので、仕方ありません。

結局、レイジングウェイブの競走生活は骨折したこともあり、わずか4戦で終わりました。しかもすべて二桁着順。

とても残念な結果に終わりましたが、レイジングウェイブに出資したことは後悔していませんし、レースを見るのも無駄な時間とは感じませんでした。むしろ、レイジングウェイブに出会えて本当によかったと感じています。

レイジングウェイブ、いままでお疲れ様。そしてありがとう。今後はどのような馬生を歩むのかはわかりませんが、良い馬主さんに巡り合えることを願うばかりです。

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