バヌーシー事件を覚えていますか?
DMMバヌーシーが一口馬主ビジネスに参入してから、早4年もの歳月が流れようとしています。
思えば、参入当初は問題だらけでした。
・キタノコマンドールの口取りにあろうことかジーパンで参戦した事件
・ノーザンファームの厩舎長に対する暴言事件
・アイワナシーユーのゼッケンが非公式で開催された懇親会の景品にされていた事件
などなど、記憶に新しいところであります。
そもそも、募集馬をセレクトセールなどのセリで落としてくるために馬代金が高すぎる問題もありました。当時は1万口募集だったので1口あたりの価格にすると、まぁまぁ普通の値段にはなりましたが、それでもねぇ……
ワイは絶対こんなクラブには入らんぞ……
とそう思っていた頃もありました。
ノーザンファーム産の馬に出資する最後の砦、それがバヌーシー
ところがどっこい!近年のバヌーシーの躍進ぶりときたら、どえらいものです。ここで、バヌーシーの年度別成績を振り返ってみましょう。
年度 | 出走頭数 | 勝利数 | 勝率(%) | 獲得総賞金(万円) | 主な活躍馬(主な勝ち鞍) |
2017 | 3 | 1 | 33.3 | 1290 | |
2018 | 6 | 4 | 30.8 | 5681 | キタノコマンドール(OPすみれS) |
2019 | 19 | 9 | 14.5 | 26720 | ラヴズオンリーユー(GIオークス) |
2020 | 27 | 11 | 10.6 | 17466 | ラヴズオンリーユー(GⅡ府中牝馬S・GⅢ鳴尾記念) |
2021 | 31 | 15 | 15.5 | 57415 | ラヴズオンリーユー(GIクイーンエリザベス2世C) |
出走頭数が増えれば、当然勝率が下がります。一口馬主界でトップに君臨するサンデーレーシングですら、勝率は12~14%というところにとどまっています。だいたい10回走れば1回勝つ計算ですね。
ところがどっこい(2回目)!!2021年7月26日現在までの成績を見ると、なんと勝率は脅威の15%超え。もちろんサンデーレーシングとは出走頭数(197頭)が明らかに異なるので、この数字が増えてきたときに今後どうなるかは見守っていく必要はありますが、それでもわずか4年でここまでもってきたのは、経営努力の賜物であるといっていいと思います。
セリで購入する馬が必ず走るとは限りませんからね。たとえば某武豊大好き馬主さんは毎年高額馬を買っているにもかかわらず、なかなか思うような成績を残すことができていません。最近は海外で現役馬を手に入れるという手法を駆使し、徐々に結果が出始めてきました。武豊が現役のうちになんとしてでも凱旋門賞を!!本当に応援しています。頑張ってください!!!!!
と話がそれましたが、私がバヌーシーってすごいクラブだなと感じたのは今年の日本ダービーのときです。たった18頭という枠の中に、ディープモンスター・タイムトゥへヴンと2頭も送り込んだのです。しかもこれらの馬が非ノーザン馬というところがまた驚愕に値します。
正直なところ、現在の競馬の世界はノーザンファーム1強です。一口馬主でとにかく勝ちたければノーザンファームの馬に出資していれば勝てます。まちがいありません。
ところがどっこい(3回目)!!!そろそろこのフレーズ、くどいですね。バヌーシーはノーザン馬ではなく、矢野牧場・オリオンファーム馬でダービー出走馬を輩出した。これって普通にすごいことです。
もっとも、ディープモンスターはディープインパクト産駒、タイムトゥヘヴンはロードカナロア産駒(母は桜花賞馬キストゥヘヴンでもともとは白老ファームで繁殖生活をスタート)ですから、血統的な素地はもちろんあったと思います。ですが、これらの馬を集めてくる相馬眼があってこそだと思うんですよね。誰が馬を仕入れているかは知りませんが(椎名さんですか?)、大したもんです(←何様w)。
現在は一口馬主バブルの時代であり、サンデーや社台、シルク、キャロットなどでは富豪が集まり過ぎて零細会員はなかなか思うような馬に出資できなくなっています。
そうした中で、バヌーシーはノーザンファーム産馬に出資する最後の砦だといえるでしょう。昨年からは当初の1万口分割から2000口となり、ちらほらと満口となる馬も出始めたようですが、それでも募集後即満口になるわけではないので、成長の様子を見ながらゆっくりと出資を検討することができます。
かくいう私は、昨年シルクの募集でスイープトウショウの19(ピエドラデルーナ)に抽優の権利を行使して突攻して見事撃沈。2歳世代に出資できなかったという苦い経験を持っています。
もし今年もシルクで出資することができなかったら、バヌーシーもありかなぁと。そんな風に思っている今日この頃でありんす。